てんやわんや４ ページ5
翔side
風呂場に慌てて駆けつけると、泡だらけの雅紀が俺の脚にしがみついた。
翔「どうした？」
何も言わず、脚に顔をこすり付ける雅紀。
困っていたら、和也が事の次第を教えてくれた。
なるほど…まぁ、子供って常にそんなもんだよな。
大人になると優先順位がわかるけれど、子供なんてどっちも同じぐらい嫌だったり好きだったりするから、上手く天秤にかけられない。
優しく声をかけながら、雅紀と同じ目線までしゃがむ。
両手で顔を包み込んで、ようやく視線が合った。
翔「まーさ？何で泣いてるの？」
雅「ふぇ…ひっく…あわあわちたかったの…。」
翔「泡で遊びたかったの？」
一生懸命頷く雅紀だけど、身体は正直なもので。
小さい身体は、全身鳥肌。そりゃぁ、寒いだろう。
翔「うん、でもさ。雅紀、寒くない？」
雅「しゃむくないっ！！」
本人は一生懸命否定しているけれど、その垂れている鼻水は、泣いているからなのか、身体が冷え始めているからなのか。
どっちか判別しにくいけど、でも、本当にこのままじゃ風邪をひきかねない。
智兄がいない間に雅紀に風邪なんかひかせたら、智兄に合わせる顔ないし、ここは無理やりでも湯船に浸からせてしまおう、と考えていると、俺の背後から声がした。
潤「何やってんの？風呂のドア、開けっぱで。」
振り返れば、不思議そうな顔の潤がいた。
だけど、俺の前で素っ裸の雅紀が愚図っていると分かると、笑った。
潤「ほら、雅紀。早く風呂出てこないと、鬼が来てから揚げ全部食うってよ？」
雅「やっ！からあげ！！」
からあげが無くなるかもしれないと聞かされた雅紀は、俺の手を振りほどき、湯船に浸かっている和也に手を伸ばす。
和「はいはい、十数えるのね。」
和也に湯船に入れてもらい、一生懸命数えた雅紀。
雅「いーち！じゅー！」
潤「ちゃんと、数えない子はから揚げ食べられないって、知ってたかー？」
焦ってしまい、間の数を全て省略した雅紀だったけれど、潤に言われてしまい、再度数えなおすはめに。
風呂場のドアを閉め、潤と一緒にその場を離れた。
翔「まったく…。お前も段々和也に似てきたな。」
潤「そう？でもまぁ。兄弟だからねー。」
どっかは似るでしょ？
なんて言うけれど、自分と弟たちの似てるところなんて、皆目見当もつかない。
潤「あぁ、でも、翔兄と雅紀は似てるよね。」
翔「へ？どこが？」
潤「…ビビりなところが？」
面白そうに笑って言う潤が、やっぱり和也に似てきたような気がする。
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ゆき♪( ´∀｀) - こんばんゎ!!始めましてゆりかごって言う作品読んでみたいんですけど送り方が分からなかったので此方に送りました。キラキラ星って言う作品良いですね♪すみませんお手数お掛けしますがパスワード教えて頂けませんでしょうか? (2015年1月21日 21時) (
レス) id: f29c16c0a6 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - 今晩は、はじめまして。みさと申します。はるやんさんの作品はどれも面白くついつい時間を忘れて読みふけっています そこではるやんにお願いがあります 陽だまりの家とゆりかごのパスワードを教えて頂けないでしょうか 宜しくお願いしますm(._.)m (2015年1月10日 21時) (レス) id: 2e99fe0a4f (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - なおこさん» こんばんは、初めまして。お返事遅くなってしまい、ごめんなさい。姪っ子さん、赤ちゃんなんですね。羨ましい〜！ちびちびと更新していきますので、良かったらまたいらしてくださいね。 (2014年9月1日 23時) (レス) id: 96da3992ed (このIDを非表示/違反報告)
なおこ(プロフ) - こんばんは。初めまして。以前から何度か読ませてもらってましたが、『2年前』を拝見して感想を書かせてもらいました。姪が今まさに雅紀くん状態です。すごくはまってます。これからも楽しいお話待ってます。お邪魔しました。 (2014年8月20日 23時) (レス) id: 7ef08442a3 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - 黒薔薇さん» こんにちは。お返事遅くなってごめんなさい。小さな手は多分体験された方も多いのでは…？と思いながら書きました＾＾パスの件ですが、ここではお教えできません。詳しくはゆりかごの説明文を読んでみてくださいね。お手数おかけしてすいません。 (2014年8月12日 17時) (レス) id: 96da3992ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるやん
| 作成日時：2014年2月28日 23時
