「ありがとう」の花束を９ ページ31
翔side
「本当ですよ。この一か月、雅紀が苦労して勉強した料理です。魚をさばいたのも彼ですよ。」
潤「…マジか…。」
いやいやいや。
俺、料理まったくできないから言うのもなんだけどさ。
マジですげぇわ。
雅「てんちょー。俺、しばらくここにいてもいい？」
「あぁ。今日は、お兄さん達と一緒に帰っていいぞ。お前の仕事は、今日はもう終わりだ。」
雅「やった！ありがとーー！」
松岡さんが一礼して部屋を出て行く。
居酒屋の制服を着ている雅紀が、いつもより頼もしく見えた。
だけど、先ほどまでの元気はどこへやら。
俯いたまま、指先をもじもじさせている。
翔「雅紀？どうした？」
雅「…あ、あのね。…ごめんなさいっ！」
翔「へ？」
いきなり謝りだすもんだから、俺も思わず変な声を出してしまった。
雅「相談しないで、勝手にバイトしちゃってごめんなさい…。毎日夜遅くなっちゃって、ごめんなさい。」
しゅんとした雅紀は、本当に反省しているように見えた。
っていうか、俺らそんなに怒っていないんだけどな。
智「雅紀？大丈夫だよ。僕たち、怒ってないから。」
智兄が優しく声をかけると、「本当に？」とそうっと視線だけをあげた。
智「怒ってないよ。だって、雅紀が僕達のためにやってくれていたことでしょう？」
だけど、雅紀は首を勢いよく横に振る。
雅「ううん。違う…。だって、兄ちゃん達にいっぱい心配かけた…。兄ちゃん達に心配かけないで、やれる方法もあったのに、これを選んだのは俺の我が儘だもん。」
和「…雅紀？これを選んだのは、ちょっとバイトしてみたかったんでしょう？」
図星だったのか、和也の言葉に雅紀は驚いたように顔を上げた。
和「高校のお友達が、バイトしているって聞いて、ちょっと羨ましくなったんでしょ？でも、僕達に言うと反対されるってわかっていたから、言わなかったんでしょ。」
雅紀は無言で頷き、そのまま再度項垂れた。
雅「…でも、反対される意味がよくわかった。最初の日。タバコの臭いだらけの店内に耐えられなくて、ずっとフラフラしてて…。皆は普通に働いているのに、俺にはそれも出来なくて…何でだろうって。こんな弱い身体じゃなかったら良かったのにって、心底思った。」
智「でも…だから、この紙をベッドの下に置いておいたんでしょう？何かあった時に、僕達がお店にすぐ連絡とれるように。」
智兄が出したのは、一枚の紙切れ。
そこには、雅紀の字でこの店の名前と電話番号、住所が書かれている。
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ゆき♪( ´∀｀) - こんばんゎ!!始めましてゆりかごって言う作品読んでみたいんですけど送り方が分からなかったので此方に送りました。キラキラ星って言う作品良いですね♪すみませんお手数お掛けしますがパスワード教えて頂けませんでしょうか? (2015年1月21日 21時) (
レス) id: f29c16c0a6 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - 今晩は、はじめまして。みさと申します。はるやんさんの作品はどれも面白くついつい時間を忘れて読みふけっています そこではるやんにお願いがあります 陽だまりの家とゆりかごのパスワードを教えて頂けないでしょうか 宜しくお願いしますm(._.)m (2015年1月10日 21時) (レス) id: 2e99fe0a4f (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - なおこさん» こんばんは、初めまして。お返事遅くなってしまい、ごめんなさい。姪っ子さん、赤ちゃんなんですね。羨ましい〜！ちびちびと更新していきますので、良かったらまたいらしてくださいね。 (2014年9月1日 23時) (レス) id: 96da3992ed (このIDを非表示/違反報告)
なおこ(プロフ) - こんばんは。初めまして。以前から何度か読ませてもらってましたが、『2年前』を拝見して感想を書かせてもらいました。姪が今まさに雅紀くん状態です。すごくはまってます。これからも楽しいお話待ってます。お邪魔しました。 (2014年8月20日 23時) (レス) id: 7ef08442a3 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - 黒薔薇さん» こんにちは。お返事遅くなってごめんなさい。小さな手は多分体験された方も多いのでは…？と思いながら書きました＾＾パスの件ですが、ここではお教えできません。詳しくはゆりかごの説明文を読んでみてくださいね。お手数おかけしてすいません。 (2014年8月12日 17時) (レス) id: 96da3992ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるやん
| 作成日時：2014年2月28日 23時
