水晶 ページ7
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3年前、私は鬼の血を舐めたことがある
私以外、家族は全員鬼に殺された。
ううん、“ 私だけ生かされた ”。
鬼舞辻 無惨 によって。
父が鬼殺隊だったこともあって
鬼の事は少しだけ知識を持ってた
血を舐めると体の細胞が変化することを
知っていた。
父が鬼舞辻に一振の攻撃を食らわせた時に
飛び散った血を私は舐めた。
鬼舞辻に殺されると思って。
でも殺されなかった
それは私が血を舐めた時に
鬼にならずに異質な力を持ったから。
その異質な力が“ 鉱石病 ”という奇病
最初は背中に一欠片の鉱石しか
浮かんでいなかったが、鬼殺隊に
入ってから呼吸を頻繁に使うようになってからは
増えていった。
その頃からだろうか、私が綺麗な物を
好きになったのは。
自分の体に浮かぶ宝石は町で売られている
宝石よりもきらきらしていて
綺麗で大好きだった。
1年もすればこの奇病も
私の中では武器にも盾にもなった。
持ったものを鉱石にしたり
傷口を鉱石で覆ったり。
ついには自分の目も鉱石にしたりして。
ただ、きらきらな宝石が好きなだけで
よくもまあ目を鉱石にしたなって思う。
でもそれからまた一年後
鬼殺隊に入って、柱になったあたりから
鉱石が浮き出てくるのを止められなくなっていた
制御できずにそのまま自分が鉱石になる事に
私は少しずつ恐怖を覚えた。
でも恐怖よりも、きらきらしていて綺麗と
思う方が大きかった。
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しのぶandA
「大正コソコソ噂話!」
『眩の呼吸は自派生した呼吸で、眩は綺麗、美しいって意味も持ってるんだよ〜』
「だから型も綺麗な宝石の名前なんですね」
『キラキラの宝石だ〜い好きッ!』
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作者名:凜檎姫 | 作成日時:2019年10月8日 15時