呼び名 ページ9
皆で映画を見て。
軽くドライブして。
それから夕食を食べて。
テレビを見てゲームして、一緒に風呂に入った。
「・・みんなで入るの？」
目をまん丸くしてる雅紀に、
「あなたは、みんなで入るのが大好きなんですよ。」
にのが優しく微笑む。
「俺は一人で入る。」
松潤が呆れて先に入ったところに、全員で押しかけた。
だって、この家の風呂、超！デカいんだもん。
「入ってくんなよ！」
嫌がる松潤を無視して、智くんは湯船で気持ちよさそうに寝始めて。
にのが慣れた様に雅紀の背中を洗い始めた。
・
風呂から上がり、髪を乾かし一息ついていると。
ソファの上の雅紀がうとうとし始める。
潤「もう寝よう？」
和「ほら、ベッドで寝ますよ。」
雅「・・・まだ、平気。だいじょ、ぶ。」
ボーッとした顔で２人を見上げる雅紀。
くしゃ・・っとその髪を撫でた松潤が、優しく肩を抱いて寝室へと連れて行く。
智「まだ疲れるんだろうな。」
和「ええ。貧血もありますし。」
「え？」
和「あの人、階段から落ちたって・・。たぶんね、貧血。」
「そうだったの？」
記憶の事で頭がいっぱいで、なんで階段から落ちたなんて気にしてなかった。
智「入院中に治療もしたし、だいぶいいんだけどね。」
和「潤くんが薬も食事もしっかり管理してくれてるし。」
智「精神的にもまだ辛いだろうし。疲れやすいとは思う。」
和「ですね。」
・
「あ、翔さん。」
寝室に雅紀を送りにいった松潤が帰って来た。
「なに？」
潤「あのさ。まーが呼んでる。」
「え？俺？」
潤「そ。翔くんに話したいことがある・・って。」
「・・・？」
潤「起きるの辛そうだからさ。行ってやって。ついでに寝かせて来て。」
「あ、うん。」
とりあえず急いで寝室に向かう。
俺に話したい事？
なんだろう・・。
・
寝室の扉を開け、中を覗きこめば。
ベッドの上、両手をついて起き上がってる雅紀の姿。
「横になりな。・・ん？」
近づき俯いてる顔を覗きこみ声をかけると、おとなしく、クタ・・っとベッドに横たわった。
布団を肩までしっかり掛ける。
華奢な体・・・。
布団の上からでもわかるその細いライン。
両手で軽く抱きしめちまう自分がいる。
「あ、、ありが・・と。」
「うん。どした？」
「あのね、あの。」
「うん。」
「翔・・くん？」
「ん。どした？」
「しょー・・ちゃん、、って、呼んで、いい？」
潤んだ目で見つめられた俺は。
頷くだけで、精一杯だった。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
