エピローグ【３】 ページ49
「中でどうぞ。もう、寝ちゃいましたケドね。疲れているんでしょうね。すぐに寝ちゃって。」
処置室から出て来た看護師さんの言葉に甘えて、中で待たせてもらう。
ベッドの横に置かれた椅子に座り。
目の前で眠る雅紀を見つめた。
「なんて言えばわかってくれる？...ん？雅紀..」
寝顔に囁く。
タオルケットの下に見えた手を、そっと握った。
・
・
バイブに気づき、そっとその手を離して画面を確認する。
にの、それに松潤からのメール。
ああ、そうだった。
検査結果、連絡しないとだな。
一斉送信で、異常がなかったこと。
貧血の治療のため、まだ病院にいて点滴をしていることを３人に連絡する。
智くんもずっと気にしていたからね。
『終わり次第、向かいます。飯、楽しみにしてる。』
この後、俺らは松潤の家で飯の予定。
復帰してしばらく、なんだかんだ個人の仕事も多くて。
ゆっくりと出来る時間がなかったから。
めずらしく全員が早めに仕事を終えた今日は、雅紀の診察が終わってから集まろうって決めてたんだ。
・
「...あ、しょーちゃ..。ごめん、オレ、寝ちゃった...。」
目を覚ました雅紀。
一時間ちょっとだったけど、しっかり寝れたみたいで安心する。
まだ、ぼんやりとした表情で、オレの顔をじーっと見上げてる。
「看護師さん呼ぶからね。点滴もちょうど終わり。」
「..ん。」
・
点滴を抜いてもらい帰る準備を始める。
ゆっくりとベッドに起き上がる雅紀の背中に、そっと手を入れ支えてやる。
「...ありがと」
まだ起き上がりは辛いんだろう。
その姿勢のまま動きを止めてしまった。
背中に置いた手に少し力を入れて自分に引き寄せ、ゆっくりと体を擦る。
「ﾊｧﾊｧ...なさけ、ないね...」
呟く声には返さずに、そのまま大事に抱きしめた。
「...しょーちゃん？」
「ん？」
「...うううん。」
「うん。..どした？」
「...わかんない、ケド。...なんか。」
「うん。」
「落ち着く...。」
「..そっか。」
・
・
和「いらっしゃい。」
智「おお！来たか〜？」
潤「雅紀？お疲れ。翔さん、ありがとうございました。」
３人に出迎えられ、松潤の家で飯の時間。
あの時の生活を思い出す。
病院での様子とは打って変わって元気いっぱいな様子の雅紀。
まあ、空元気だっていうのは３人にもお見通しで。
雅紀がトイレに立った瞬間、心配そうな表情の３人が俺に視線を送ってきた。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
