非・日常の始まり ページ5
「んんん？」
まだ薄暗い部屋。
一瞬、ここがどこだかわからず思考回路が停止する。
ベッドの上に起き上がり辺りを見渡す。
「・・あ、そうだ・・。」
見慣れない寝室で。
昨日の出来事を一気に思い出す。
思い出して。
大きく息を吐く。
・
ガタ･･･
隣の部屋から聞こえた音に気づき、ベッドを下りて部屋を出る。
音のした部屋のドアをそっと開けると、入ってすぐに松潤が立っていた。
「あ、翔さん。」
「うん。おはよ。どした？」
「静かに・・。」
「・・え？」
松潤と同じ方に視線をやれば・・・。
ベッドの上。
俯いて座る雅紀の姿。
すぐそばに智くん、それに、にのがいて。
でも一定の距離を保つかのように、遠巻きに雅紀を見守っている。
「目が覚めて、急に話しかけたりするとさ。パニックになるんだ・・・。一昨日、それで結構大変だったんだ。」
俺の耳元に顔を寄せた松潤が小声で教えてくれる。
・
「・・オレ。」
・
ベッドの上の雅紀がゆっくりと顔を上げる。
その視界に入ったであろう、にのを見つめて首をかしげた。
「にの？」
「ええ。そうですよ。相葉さん。」
「・・あの、オレ。」
「おはようございます。今日もココで僕らと過ごしましょう。・・あ、ほら。大野さんも松本さんも、それに昨日来た櫻井さんも一緒ですよ。」
ゆっくりと、ゆっくりと自分の視線を一人一人の顔に移していく雅紀。
不安気な瞳が揺れながら、俺の視線をとらえた。
潤「雅紀？おはよう。」
雅「まつじゅん・・。」
智「相葉ちゃん、おはよう。」
雅「大ちゃん。」
翔「雅紀？おはよう。」
雅「櫻井・・、えっと・・。」
翔「翔。」
雅「・・あ、うん。そーだ。櫻井翔さん。」
翔「うん。そう。翔だよ。」
雅「うん。翔くん。」
和「起きる？まだ寝ててもいいですよ。」
雅「・・・トイレ行ってくる。」
和「そうですか。どうぞ。」
雅「・・ありがとう。」
細い脚をベッドから下ろし、ふらりと立ち上がった雅紀。
もう一度俺らに視線をやると、小さく頭を下げ部屋を出て行った。
・
和「ふぅー。とりあえず、大丈夫でしたね。」
潤「うん。良かった。」
智「よし。」
３人の様子からして、一昨日はよっぽど大変だったんだと推測する。
「怖いだろうな・・。目が覚めてさ。なにもわからないって。」
智くんの言葉に、全員が頷いた。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
