再会【３】 ページ36
その後駆け付けた社長、チーフマネ、ギータ、それに雅紀の両親。
それぞれが雅紀の姿を確認し、安堵からかその場に崩れ立ち上がることが出来ない。
松潤と智くんが、体を支えリビングへと連れて行く。
心労が大き過ぎたのか、おばさんはそのまま気を失ってしまい、おじさんが自宅へと連れて帰った。
ベッドで寝ている雅紀は、まだ目を覚まさない。
ようやく頬にも赤みが戻っては来たものの、憔悴しきった寝顔に不安が募る。
到着してから片時もそばを離れないにのが、その頬をずっと撫で続けている。
主治医の先生も到着し診察が始まる。
診察を終え、深いため息をついた先生。
自分に向けられた全員の視線にゆっくりと頷くと、重い口を開いた。
医「まだ貧血と風邪症状が完治していませんでしたからね。無理出来る状態ではなかったはずです。その反動で疲れが出ているのでしょう。...ただ。すぐに病院に引き戻して治療する必要はありません。ここで点滴します。...きっと...」
社「きっと？」
医「記憶が一部戻っているのかも知れません。断片的にでも。...じゃないと、櫻井くんの家に来ることは出来ないはず。」
潤「確かに。」
医「ここで少し様子を見ましょう。...雅紀くんが来たかった場所で。」
・
先生の診察を終え、一息ついた俺ら。
...と、その時。
「..あの。」
リビングの片隅に立つ人の声に全員の視線が集中する。
・
あ....！！
.
「すいません！！」
何度も頭を下げる俺に、優しく微笑み首を振る運転手さん。
ずっと待たせた上に放置するなんて...！
「あ、私、今日は仕事上がりですし急いでないんです。ただ、その時の様子はお伝えしたくて。」
落ち着いた口調で話す運転手さん。
50歳前後ってとこかな？
白髪混じりで小柄なその方からにじみ出る優しい雰囲気。
社「大変失礼いたしました。なんとお礼を申し上げて良いのか...」
運「いえいえ。...実はね、以前にも2回、私、相葉くんを乗せた事があるんですよ。お役に立てて、嬉しいです」
それから、運転手さんは、雅紀をココまで連れて来てくれた状況を話し始めた。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
