消える ページ26
「...あれ？」
気づいたのは智くんだった。
その声に振り向き。
その視線の先に３人が注目した。
「....ドア、閉めた..よね？」
自分の声が、震えていた。
「まさか....！」
勢いよく走り出したにのと松潤。
その後を俺と智くんも追う。
「まー？...まー...！」
「リーダー！まーが、雅紀がいない！！」
寝室から廊下に飛び出してきた２人の蒼白な顔色を見て。
事の重大さを知る。
全てのドアを次々に開け、その姿を探す....が。
どこにも、
どこにもいなかった。
「ベッド、冷たい。出て行ってしばらく経ってる...。」
雅紀が寝ていたベッドを触りながら智くんが言う。
・
「探さなきゃ！」
「和！！俺も行く！」
勢いよくそのまま玄関まで走り出した２人。
けど....
ドアを開けるその時に気がついた。
セキュリティーが完備されたこのマンション。
最上階フロアは、俺らがいる一戸しか入っていない。
階下のフロアから直接来れない様に、エレベーターに乗るにもカードをかざさなければならない。
「待て！このフロアからは出れない！」
俺の大声に、今、まさにドアを開けようとしていた２人が勢いよく振り返る。
「外には行けないはずだ。」
潤「じゃあ、どこ！」
和「どこにもいなかった！！」
智「いや...、ある....！」
小さく呟いた智くんが廊下へと走り出す。
智「ベランダだ！！みんな、ベランダに出れる窓がある部屋！」
コの字型に続くベランダ。
それに通じる窓がある部屋は、リビングとキッチンを含めて４部屋。
智「リビング見てくるから。みんな、そっち頼む！」
智くんの声に、俺ら３人も部屋へと急ぐ。
雅紀の寝室はベランダに面していない。
「こっち鍵かかってる！」
松潤とにのが自分達の部屋から叫ぶ。
その声を聞いて、
俺はもともと自分が寝ていた部屋に飛び込み。
そしてベランダに通じる窓に手をかけた。
ガラ....
抵抗なく開いた窓。
確かに鍵を閉めたはず。
ってことは。
凍えるように冷たい風が部屋へと吹き込む。
その風に向かうようにベランダへと飛び出した。
「まさ...き.....？」
広いベランダの隅。
鉄の格子を握りしめ。
小さくしゃがんでいる雅紀の姿。
もつれる足を必死に動かし。
その体を両手で包んだ。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
