それぞれの役割 ページ19
「おはよ、翔さん。おはよ、雅紀。」
リビングに入ると、早朝だっていうのにコーヒーを飲み新聞を読んでる松潤の姿。
それに、
「おはよー。」
「はよー。」
にのと智くん。
皆、早く目が覚めちまったのは同じだったみたい。
智「相葉ちゃん、ココ、座んな。」
ふらりと立っているものの、俺に腰をしっかりと支えられている雅紀の様子に気づいたんだろう。
智くんが自分の座るソファーの横をポンポンっと叩く。
雅「ん。おはよ・・。」
チョコンっと座った雅紀だったけど。
やっぱり辛いのか、くてん・・っとソファに体を預けてしまった。
明るいリビングで見て改めてわかる、青白く血の気のない顔色。
力なく俺らに向かい微笑んでいるけれど。
具合が悪いのは見て明らかだった。
潤「まー・・？」
近づいてきた松潤から顔を背けるように、智くんの肩に隠れた雅紀。
雅「・・・や。」
なにを言われるのかわかったんだろうね。
ギュっと目を閉じ、小さく首を振る。
その様子を困ったように苦笑いして見ていた智くんが助け舟を出す。
智「相葉ちゃん？じゃ、今日はゆっくりして過ごそうね？」
潤「ちょ！リーダー・・」
智「辛くなったらベッド行くよ？わかった？」
雅「・・ん。」
潤「もう！」
松潤の心配もよくわかる。
この一週間、雅紀の体調に人一倍気にかけてくれていたのは松潤だった。
薬の管理も、食事の管理も。
俺らが調子にのって長風呂した時も、
「まーがのぼせるから！！」って叱責してくれたのも松潤だったし。
だからこそ辛いんだろう。
でも。
今日は、５人で過ごせる最後の日になるかもしれない。
不安でいっぱいな表情で俺を振り返った松潤に。
ゆっくりと首を振った。
和「ほら、おバカさん？」
もう一人の世話焼き。
にのが、雅紀の足をソファの上に乗せ横にする。
智くんに凭れかかっていた頭を支え、素早くクッションを入れた。
和「どう？」
雅「・・らく・・。」
和「そっか。・・朝飯まで寝てろ。」
雅「・・ん。」
ブランケットで雅紀の体を包んだにのは。
自分もその場に座りこみ、じーっとその姿を見つめた。
数分も経たないうちに、寝息が聞こえてくる。
和「やっぱり・・。」
潤「まー・・。」
雅紀の青白い寝顔を見つめながら。
末っ子２人は、
泣きそうな顔で、
そう呟いた。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
