流れていく時間 ページ17
それから３日間、俺らは日々を楽しんだ。
だってさ、そうだろ？
５人で一緒にいれる。
個人の仕事でちょくちょく誰かが抜けることはあっても・・。
マンションの広いリビングは賑やかな声が溢れていた。
誰かが仕事の時は、意味なく全員、車に乗って送りにいったし。
駐車場まで迎えにも行った。
雅紀が入院中と公表している以上、姿を見られることは許されなかったから、外に出ることは難しいことだったけど。
知り合いに頼んで、夜、球場を貸し切って、皆で軽く運動する時間を持ったり。
雅紀の実家で夕飯を食ったりもした。
家に着くなり、雅紀めがけてぶっ飛んできたワンコロ。
雅紀はやっぱり覚えてなかったけれど。
自分にべったりとくっつく犬の様子に、なにかを感じたんだろうね。
優しい表情で抱き上げ、ベロベロと顔を舐めまくるワンコに身を任せていた。
雅ママ「みんな、ありがとうね。・・・社長さんの言うように、一週間経っても思い出さなければ公表してもらうから。それまで、どうぞよろしくお願いします。」
雅パパ「その後はね、田舎に連れていこうと思ってる。人目にも付きにくいし。・・良かったら、みんなも遊びに来てくれな？」
こたつの中、ワンコと一緒に寝てしまった雅紀を見ながら。
俺らは、この現実をまだ受け入れていないことに気づかされる。
目の前の雅紀は。
雅紀であって、雅紀じゃない。
・
一日の終りには皆で風呂に入る。
嫌がっていた松潤も結局は俺らに襲撃されることに気づいたのか、抵抗することはなくなった。
元気に見えても、まだ貧血の症状が出ている雅紀。
飯だって毎食一緒に食べてはいるけど。
どう頑張っても一人前を食べきることは出来ないでいた。
もともと繊細なヤツだ。
この状況が雅紀の心身をすり減らしていることは目に明らかで。
「おいしそー♪」
松潤の作った飯を前に嬉しそうに呟く雅紀の茶碗は、
本人が無理して食べないよう小さいものに変わっていたし、少ない量をよそうように配慮されていた。
朝起きて不安定になることはなくなったけれど。
眩暈で起き上がれないこともしばしば。
「まだ寝てな〜。・・ん？相葉ちゃん。」
ベッドの上、両手で顔を塞ぐ雅紀に智くんが声をかけるけど。
「・・や。リビング、行きたい・・。」
起きている時は、俺ら４人と一緒に過ごしたいようだった。
そう。
雅紀自身も気づいていた。
この生活が、もう終わりに近いことを・・・。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
