ミラクルボーイ【１】 ページ15
次の日、事務所の社長、チーフマネ、それに雅紀の両親が様子を見にマンションにやってきた。
「雅紀？」
おばさんの声かけに、ぎこちなく微笑む。
だが、自分が記憶を取り戻せないことで周囲に迷惑をかけていることがわかるのだろう。
「ごめんなさい。」
そう、小さな声で繰り返している雅紀の姿があった。
・
雅紀とギータには席を外してもらい。
俺らは社長、チーフマネと今後についての話し合いの場を持った。
「焦るなと言いたいところだが。一部で体調不良の真相について詮索しているサイトや雑誌が出始めてる。もちろん、それについてはこちらでしっかりと対応していくよ。・・ただね。長期化することは、今後の雅紀の復帰においても不利になるだけだ。３日後。その時、まだ記憶が戻っていなければ・・・。公表する。」
社長の言葉に静まり返る。
どこかで、すぐに元に戻ると期待している自分がいる。
その反面。
もしこのままだったら・・・。
不安に飲み込まれそうな自分がいる。
「もし・・。もしこのまま記憶が戻らなかったら？」
松潤の震える声。
「公表をした上で、４人の活動になるだろう。」
チーフマネが辛そうに言葉を繋げる。
「ずっと活動を停止するわけにはいかない。それは、わかるね？」
社長も続く。
深いため息が室内に溢れる。
わかってる。
頭ではわかってる。
でも。
それを想像するのが怖かった。
このまま雅紀が記憶を取り戻さずに４人での活動・・？
んなバカげたこと・・・。
考えられるわけ、ねーだろ！
俺らの気持ちをわかっているのか。
社長は、なにも言えずに固まってしまった俺ら４人に、静かに、そして優しく語り始めた。
「わかっているつもりだよ。ただ、現実も見て欲しいと思っているんだ。もちろん僕だって、このグループから相葉が抜けるなんて考えられないし、理解も出来ない。だから、だからね。」
そこまで話すと、ひとつ大きく息を吐いた社長。
思わず４人、顔を上げ、次の言葉を待った。
「お前らを相葉のそばに置いたんだ。・・・わかるかい？・・・僕はね。信じてるんだ。翔？
お前も言っただろう？・・・相葉は。嵐の相葉雅紀は、ミラクルボーイなんだって。」
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
