記憶の中の言葉【２】 ページ14
遅くまで５人でコンサート映像を見て過ごした。
その後、うとうとしてきた雅紀と風呂に入り、それから眠りにつくまで付き添い、寝たことを確認した俺は３人のいるリビングへと戻った。
「『なんでもいいから、嵐が見たい』ってね。相葉ちゃんが言ったの。」
お茶をすすりながら智くんが言う。
潤「午前中にさ、ギータ(相葉ちゃん担当マネ)が来る予定だったから。事務所に頼んでDVD取り寄せてさ。持ってきてもらったんだ。」
智「観始めてすぐは、自分が映像の中にいることが理解出来なくて辛そうでね。一度止めたんだけど。でも、どうしても見たいって・・。」
潤「その後は落ち着いて観てて。・・で、気づいたらさ、あいつ、一緒に口ずさんでた・・。」
智「無意識だったみたい。おいら達が驚いたことで気づいたみたいなんだ。」
和「でも。自分自身や僕たちのことは思い出せないんですね・・・。」
４人同時に深いため息をついた。
そこに入り混じる複雑な思い。
雅紀が俺らの曲を覚えていてくれたという嬉しさ。
と同時に、それでも自分達のことは思い出せていないという切なさ。
智「辛いよね・・。画面で見ている自分のことを思い出せないなんて。」
潤「うん。・・・やっぱ、映像見せるのは、まだ早かったかな？」
頭を抱え込んでしまった松潤。
智くんと２人俯いてしまった。
和「でも・・。すごく楽しそうだったし。感動して観てたし。」
にのの言葉に俺も大きく頷いた。
うん。
そうだと思う。
コンサート映像を観ている雅紀、すごく集中していたし。
うわぁ・・って小さく歓声を上げたり。
MCで笑ったり。
楽しんで鑑賞しているように見えたから。
・
深夜を過ぎて、俺ら４人も寝る準備を始めた。
「どうせ今日も翔ちゃんが一緒に寝るんでしょ？」
呆れて笑う３人に手を上げ、雅紀が寝る部屋へと入った。
すやすやと眠る雅紀。
半開きの口。
ったく。
無防備過ぎる寝顔。
子どもみたいだな。
至近距離で覗き込み、自然と顔も緩む。
でも。
お前の甘えた声の「しょーちゃん」呼び。
いつになったら聞けるんだろう・・。
まんまの寝顔だからこそ、やっぱり辛い。
『みんな、待ってるよ？』
局で声を掛けてくれた人たちの言葉を思いだし、そっと囁く。
誰よりも気遣い屋で、懸命なお前が帰ってくるのを待っているは俺たちだけじゃない。
『戻ろうな？・・雅紀。』
無防備な寝顔にまた囁いた。
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
