記憶の中の言葉【１】 ページ13
「あ、翔くん！」
にのと別れ、打ち合わせと取材のため訪れたテレビ局の中。
廊下、スタジオ、メイク室。
知り合いのタレントさん、それにスタッフさんに声をかけられる。
「相葉くん大丈夫なの？」
そう。
世間的には雅紀は体調不良で入院中と公表している。
事実を知っているのは事務所と関係各所のトップだけ。
声をかけてくれる人達は皆、普段俺や雅紀が世話になった人ばかりで。
心の底から心配してくれているのがわかるだけに申し訳なくて辛かった。
「無理しないように言っておいて。」
「いいお休みだと思ってさ。ゆっくりさせてあげてね。」
「寂しいよー。今週、一緒にロケだと思ってたから。」
愛ある言葉をいただくたびに。
改めて、あいつの存在の大きさを知る。
「お前さ、どんだけ愛されてるんだよ。」
１人きりの楽屋で、そう呟いていた。
・
仕事の合間に、何度も携帯を手にする。
連絡がないってことは、なにもないって事なんだろうけど。
それでも雅紀の事が心配で仕方ない。
電話したい気持ちをぐっとこらえポケットへと押し込める。
結局、一度も連絡がないまま仕事も無事終わり、俺は急いでマンションへと戻った。
「お帰り。」
鍵を開け出迎えてくれた松潤に返事もせず、転びそうになりながら靴を脱ぐ。
「あーあー、ちょ、翔さん！もう！！」
小言を背中で聞きながら廊下をダッシュし、リビングの扉を勢いよく開けた。
和「騒がしいですね〜。」
智「あ、翔くん、おかえり〜。」
雅「・・あ、お帰りなさい。」
テレビの前、テーブルを移動してごろ寝している３人の姿。
画面に映っていたのは・・・。
俺らのコンサート映像？？
潤「ほら、翔さん。上着脱いで。」
「あ、ごめん。」
慌ててコートを脱いで松潤に渡す。
潤「飯は？」
「あ、うん。食う。つか・・。」
和「『嵐会』ってやつですよ。」
智「懐かしいよ〜。」
潤「事務所からさ、持ってきた。・・まーが見たいって言うから。」
床の上に無造作に積み上げられているのは、俺ら嵐のコンサートDVD。
和「この人達、今日一日見てたらしいです。」
潤「見れるもんだね。」
智「うん。見れる見れる。」
俺らが話している間も、横になってる雅紀はクッションを胸に抱いたまま画面から視線を離さない。
潤「翔さん。」
「ん？」
小声で松潤が耳打ちしてきた。
潤「雅紀・・・。曲の歌詞、覚えてるんだ。」
・・・え？
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あすぅぅ☆ - 何回泣いたか分からないくらい泣きました。こんなに感動したの久しぶりで…ありがとうございます!!!!!!!!!!!! (2014年11月17日 15時) (
レス) id: 3027382040 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 雅桜さん» 雅桜さん☆感想ありがとうございます。感動だなんて嬉しいです。短編集もゆっくりですが続けていますので、良かったら遊びに来てくださいね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あやさん» あやさん☆感想、ありがとうございます。そしてお返事が大変遅くなりました。相葉ちゃんは、やっぱりミラクルが似合いますよね。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - Emiさん» 感想、ありがとうございました。コメントの連絡を受けておらず、お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません・・！他で短編集も書いていますので、お時間がある時に覗いてやってください♪感動だなんて、嬉しいです。 (2014年7月27日 22時) (レス) id: 290a5b010d (このIDを非表示/違反報告)
雅桜 - はじめまして!!雅桜です♪
とても感動しました。また、他の作品も読もうと思います☆ (2014年7月26日 18時) (携帯から) (レス) id: 2d0cf8d793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス
| 作成日時：2014年2月11日 15時
