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和「んふふ。文句言わない！ここは小児科ですよ？」
雅「･･･あ、そっか！」
和「･･･納得しちゃったよ笑」
雅紀と和也がしょうもないやりとりをしている間も、潤はデスクの上にある注射器から目を離せずにいた。
潤「うぅ･･･ｳｯ､ｳｯ涙」
智「どした？怖くなっちゃった？撫」
潤「･･･ｷﾞｭｯ」
潤は智の服をぎゅっと握りしめると、和也をチラッと見た。
今の潤には、和也の笑顔でさえ恐怖に感じるようだ･･･
和「じゅん〜；そんな顔しないで？な？おにぃ、潤に痛い思いしてほしいわけじゃないよ？」
潤「だって･･･チクするって･･･ﾋｯｸﾋｯｸ･･･言ったもん涙」
和「うん、そうだよ？でもそれは、潤が風邪コンコンならないためなんだよ？」
雅「ほらっ！にいちゃんもチクしたから、元気元気！」
智「潤もコンコンやだもんなぁ？」
智は潤を慰めながらも、さりげなく潤の袖を捲って固定した。
潤も自分の状況に気づいたのか、智の腕の中でもがき、どうにか逃れようと顔を引きつらせている。
和「すーぐ終わっちゃうからなぁ〜。」
潤「んっ、んっ！暴」
和「怖いなら見なきゃいいのに･･･笑」
雅「大丈夫、大丈夫。ね？撫」
雅紀たちがうまいこと潤の視覚を遮ってくれたので、そのすきにスッと針を指した。
潤「ﾋﾞｸｯΣうっ、ふっ･･･ふぇ〜ん！泣」
針を刺すまではよかったものの、ワクチンを注入し始めると、痛みが走ったようで大泣きしてしまった。
智「よしよし、もう終わるからね〜撫」
和「潤、終わったよ？偉かったなぁ〜！智にぃ、ここ押さえてて。」
智「はいはい。」
潤「いちゃい！いちゃい！泣」
雅「ほらほら、もうちょっと。」
和「もういいよ〜。ペッタンしてやろうな。」
潤「ｳｯ､ｸｯ･･･ふぇ〜涙」
智「おぉ！潤、飛行機だよ？ほら！カッコいいね〜撫」
潤「ｳｯ､ｳｯ･･･へへっ///ﾋｯｸ･･･」
和「よく頑張ったなぁ撫。」
雅「ほら、次智にぃしてもらうから、潤はにいちゃんのとこおいで？」
潤は雅紀の腕の中に収まると、いっぱい褒めてくれる雅紀に大喜びでしがみついた。
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作者名：*さくらばー* | 作成日時：2020年12月24日 23時
