医者にぃとちび。5 (ページ3)

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一方、保育園では潤が熱を出していた。

保「潤くーん。今お兄ちゃんにお電話したからね。迎えに来てもらえるまで、先生と待ってようね。」

潤「ｸﾞｽﾞｯ･･･ふぇっ、にぃ～！泣」

精神的に不安定な上、熱まで出てしまった潤はもうぐずぐずだった。

保育士があの手この手を使っても一向に泣き止まず、ただ時間だけが過ぎていった。

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智「すいません。遅くなってしまって･･･」

保育園から電話が入った時は、まだ外来中で･･･

今日は雅紀も抜けられないって言ってたから、外来の交代時間まで無理言って預かってもらっていた。

保「お忙しいのにすいません。朝からなかなか機嫌戻らなくて･･･昼食もあまり食べてくれなかったんで、お熱はかったらちょっと高くて･･･」

智「今何度くらいあります？」

保「泣いて疲れちゃったのもあると思うんですけど、38.0℃まで上がっちゃってます。」

智「病院連れていきます。ありがとうございました。」

てっきり寝ていると思っていたが、部屋に近づくにつれ潤の泣き声が聞こえてくる。

どうやら、今日は１日泣き通しだったらしい。

智「潤、遅くなってごめんね？しんどかったね～。」

潤「にぃっ！にぃ～･･･泣」

智「よしよし、おいで～」

泣きながらも必死に腕を伸ばす潤を抱き上げると、ぎゅーっと抱きしめた。

熱を帯びた小さな体は、必死に智にしがみつき、わんわん泣いている。