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和「しょお？にぃ来たから。遅くなってごめんな？撫」
検査終わりでオペ着な上に、白衣を脱ぐことも忘れ、怖がる翔に近づいて必死になだめる。
翔「にいっ、にいっ･･･ﾋｯｸ、うわぁーん！泣」
和「翔ちゃん、泣いてたらしんどいなるよ？にぃ、そばにいるから。」
翔「いやっ、うっ、ふぇっ･･･んっく泣」
和「もう痛いの治ってきたって。だからぬいぬいしたの、取ろうって。」
翔「やぁなの！いたいのぉ〜泣」
和「もうぬいぬいしないよ？」
翔「やらの！しなぁいのぉ〜泣」
和「俺、抑制しとくんで、抜糸お願いしていいですか？」
このまま翔が泣き止むとも思えず、かといってこのままにしていても、翔の体力が低下していく一方だ。
和也は看護師と協力し、やだやだと身をよじっている翔の抑制に回った。
和「先生お願いします。しょお？すぐ終わるからな。ちょっと頑張ろうな。撫」
翔「やぁら！はなちてぇ！にぃー！泣」
医「翔くん、消毒するね〜。」
翔「ﾋﾞｸｯΣうゎーん！泣」
和「だぁいじょうぶ撫。」
何されるのか気になって仕方ない翔は、医師の手元を見てそれに怯えきっている。
和「そっち見るから怖くなっちゃうんだよ。ほら、にぃの方見てな？」
翔「やぁなの！こぁいの〜泣」
医「じゃあ抜糸初めますね。」
和「よろしくお願いします。しょお？動かないで頑張ろうな。」
翔「うっ、うっ、やぁらぁー！泣」
痛みというより、糸を切る音にビビってしまい、なかなかスムーズに抜糸が進まない。
翔の涙が止まることはなかったが、和也がそばにいるのといないのでは、全然落ち着きが違った。
医「翔くん。もう終わるからね。消毒して、包帯しとこうね。」
泣きつかれてぐったりしている翔の腕に包帯が巻かれ、やっと抜糸処置が終わった。
医「翔くん、よく頑張ったね。撫」
和「ありがとうございました。」
医「こちらこそ助かりました。ありがとうございます。」
和「翔、えらかったな。頑張った、頑張った！撫」
翔「うっ、うっ、ｸﾞｽﾞｯ･･･にぃ〜涙」
泣きすぎて体力を消耗した翔は、しゃくりあげながらも、うとうとしているうちに眠ってしまった。
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作者名：*さくらばー* | 作成日時：2020年12月24日 23時
