医者にぃとちび。４ (ページ6)

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とりあえず手をどけてもらわなきゃ始まらない。

雅「じゃあねぇ、太陽くんが頑張れるように、アンパンマンにお手伝いしてもらおっか！」

「あん、ぱんまん？」

雅「そうだよ～！ほらっ、このアンパンマンが一緒にいてくれるからもう大丈夫、ね？」

俺はアンパンマンのぬいぐるみを両手で握らせるように持たせた。

雅「アンパンマンパワーで頑張れそう？」

「うん！」

アンパンマン効果絶大！
これなら口開けてくれそう♪

雅「じゃあ、大きなお口であーんね？」

衛生士さんに太陽くんの頭を支えてもらって、顎をちょっと持ち上げて上をむかせた。

「･･･あ～」

雅「おっ！太陽くん、カッコいい。そのままあーんしててね？」

太陽くんの口の中にミラーを入れて、口腔内をチェックする。

まだ治療中の歯があるから、きっと通院中なんだろう。

ミラーを抜き、気になるところをカルテに記すと、太陽くんの方に向き直った。

雅「はぁい、おしまい。頑張ってあーんできたね！えらかったね！撫」

「いひひっ///」

雅「歯磨き、しっかり頑張るんだよ～？」

「はぁい！」

雅紀に笑顔で手を降りながら、トコトコと先生のところへ戻っていった。

やっぱ、小さい子ってかわいいなぁ～♪

太陽くんが話したのか、みんな口を揃えて「アンパンマンどこ？」と聞いてくる始末。

おかげでほとんどの子は泣かずに診せてくれてるんだから、すごい効果だなって思う。

そう言えば、翔たちのクラスは俺じゃないけど、あの２人大丈夫かなぁ･･･

心配しながらふと横を見ていると、大きな泣き声で呼び戻された。