医者にぃとちび。４ (ページ45)

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雅「ほら、今日はうどんだよーっ！」

潤「おにぃは？･･･さとちは？涙」

いつもは賑わうはずの食卓だが、今日は雅紀と潤の２人。

また泣き出しそうな潤をぎゅっと抱き締める。

雅「智にぃは遅くなるけど、ちゃんと帰ってきてくれるよ？和は･･･」

“今日も翔のところ。”って言おうとした時に玄関の方で音がした。

和「ただいまぁ。」

潤「おにぃっ！」
雅「かず？！病院は？」

和「翔だけ特別扱いするわけにもいかないでしょ。俺は主治医でもないし、翔の前ではただの保護者。きのうは何かと理由つけて病院にいただけ笑。」

雅「そっかぁ･･･。翔もかわいそうだね。」

和「じゅん、なぁに甘えてんの？」

潤「いーのっ！ｷﾞｭｯ」

潤は雅紀にしがみつきながら、また指吸いを始めた。

雅「今日は１日ぐずぐずだったみたい；できるだけ叱らずに甘えを受け入れてやってくださいって。」

和「潤もいっぱい我慢してくれてんだもんなぁ～撫」

潤「にぃちゃ、ちゅるちゅるたべる！」

雅「はいはい、じゃあいただきますして？」

潤「いただきます！」

雅紀は、いただきますをしてもお箸を持とうとしない潤の顔をのぞきこむ。

雅「ん？どうした？食べないの？」

潤「にぃちゃがあーんするの！」

和「ご飯くらい自分で食べな？翔だって自分で食べてたぞ？」

潤「やぁの！にぃちゃがいいのぉ泣」

雅「わかったわかった；泣かないの、ね？ほら、あーん！」

潤「あー･･･ﾊﾟｸｯ」

和「はぁ･･･呆」

雅「完全に赤ちゃん返りだね；」

和「こりゃ大変だ。」

雅紀に甘えきっている潤の姿に、和也は呆れ返ってしまっていた。