医者にぃとちび。４ (ページ34)

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ナースステーションで謝罪の声かけをして、大泣きしているであろう翔の病室に向かう。

･･･あれ？泣き声が聞こえない。
また泣きつかれて眠っちゃったかな；

ってか、あそこにいるのは･･･潤？

翔の病室の前でうずくまっていたのは、紛れもなく潤だった。

和「じゅん～？どうした？何でこんなとこいるの？」

潤「かっ･･･かじゅにぃ～泣」

和「おわっ！どーしたんだよ；」

とりあえず大泣きの潤を抱き上げてあやしてから病室に入った。

翔「あっ！おにぃ！」

和「しょう、来るの遅くなっちゃってごめんな？ってか、雅にぃ早くない?!」

雅「翔が入院だって聞いて、うかうか仕事してられるわけないでしょ！」

和「あんだけ大丈夫だって説明したのに･･･まさか仕事ほったらかして来たんじゃないでしょうね?!」

雅「ちゃんとやってきたよ！まぁ最後の患者さんだけは院長にお願いしちゃったけど･･･」

和「やっぱり；呆」

雅「どんだけ大丈夫って聞いてても、翔に会うまでは落ち着けなかったの！」

和「まぁ、そんな状態で診られる患者さんも気の毒ですからね；んで？潤はなんで外にいたわけ？」

雅「翔が大変だってのに、家帰りたいだの、ジュース飲みたいだのってさっきからワガママばっかでさ。それで叱ったら拗ねて出てっちゃったの。」

和「あぁ･･･そういうことね；潤もほら、もう泣かないの。」

潤「だってぇ～泣」

雅「ねぇ、翔の入院ってどれくらい？」

和「全治２ヶ月って言ってたから、２週間もかからないと思うけど。あとはリハビリ次第だね～。」

雅「かわいそうに･･･。」

和「幸い複雑な折れ方してなかったし、頭も強く打った訳じゃないみたい。」

雅「頭打たなくてよかった、ほんと！撫」

和「雅にぃがいるなら心配ないね。俺、まだ仕事あるから戻りますよ？ほら、潤もお利口にな？撫」

そう言って潤を病室のパイプ椅子に座らせると、頭を一撫でして医局に戻った。