医者にぃとちび。４ (ページ32)

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なんとかギプスと傷口の縫合を終え、整形外科の病室に入れてもらった。

翔は見慣れない光景に完全にビビっている。

翔「おにぃ～！やぁだ！しょお、かえぅーっ！泣」

和「大丈夫だよ、翔はお兄ちゃんだもんな？撫」

翔「やぁなの！お兄ちゃんじゃなぁもーん！泣」

いつもならぐっとこらえるのに、今日は全然効かない。

まぁ初めて尽くしで不安いっぱいなんだろう。

和「今日はおにぃもお泊まりするから、な？そしたら嫌じゃないだろ？」

翔「おうちがいいのぉ～！泣」

和「まいったな；苦笑」

足を固定したばかりなので、抱っこしてあやすこともできず、ただ頭を撫でてやることしかできなかった。

しばらくすると、泣きつかれてしまったのか、時々呼吸を乱しながらも眠ってくれた。

そっと病室を出て、保育園と２人の兄に連絡を入れる。

智は驚きながらも、冷静に翔の容態を気にしていたが、雅紀は軽くパニックを起こしていて、落ち着かせるのが大変なほどだった。

意識ははっきりしてるし、骨折はしたものの、オペの必要はないことを５回ほど説明したところで、どうにか納得したようだ。

とりあえず、仕事が終わり次第潤を迎えに行ってから病院に駆けつけてくれることになった。

和也はまだぐっすり寝ている翔を確認すると、翔の治療方針を聞くため整形外科の医局に向かった。