医者にぃとちび。４ (ページ31)

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医「よし、そろそろ撮るよ。」

和「お願いします。」

医「翔くんね、今から足のお写真撮るからね～。」

翔「うっ、うっ･･･泣」

和「だぁいじょうぶ。おにぃ、いるから撫」

医「ちょっと足の向きかえるから、痛いの我慢な。」

不自然にだらっとしている翔の足を、ゆっくり動かしていく。

翔「ﾋﾞｸｯΣいたぁーいーーーっ！泣」

医「はいはい、ごめんな。もう終わるからな～。」

翔「いだいっ！いだいっ！泣」

和「お写真撮る間だけ我慢だよ～。」

医「よしよし、よく頑張った。」

レントゲンを撮り終えると、数名の医師が集まってフィルムをのぞきこむ。

医「大宮先生。ここ、ポッキリいっちゃってるわ；幸い手術するほどでもないから、全治２ヶ月ってとこかな。」

和「あちゃー；やっちゃったね、翔；」

医「しばらくは入院して様子見になるかな。整形に連絡入れといて。」

看「はい。」

翔「お、にぃ･･･？涙」

和「しばらく病院に入院して、足痛いの治そうねって。」

翔「ふぇっ、やっ･･･おうちかえぅのぉーっ!!!泣」

翔にとって初めての入院。

翔自身ももちろん不安だろうけど、和也も不安で仕方なかった。

医「じゃあ今から固定してギプスはめてくからね。」

和「お願いします。」

一気にたくさんの医師や看護師が周りに集まってきたので、翔は軽くパニックを起こしているらしい。

翔「やっ、も、なにぃ？やぁだぁー！あっちいってぇー！泣」

和「もうすぐ終わりだから頑張りな。」

痛みと恐怖でいっぱいの翔は、和也にしがみついて、どうにか逃れようと必死だった。