医者にぃとちび。４ (ページ29)

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出勤して２時間。

朝の申し送りをして、病棟回診を終え･･･

今から医局に戻ってカルテを片付けなきゃ。

そう思いながら廊下を歩いていると･･･

看「大宮先生。保育園から電話です。」

和「えっ？あ、はい･･･」

熱でも出したかな。
朝、翔がぐずってたしなぁ～･･･

そう思いながら電話に出る。

和「もしもし、お電話代わりました。大宮です。」

園「大宮さん、お仕事中にすいません。」

なんだか焦ってんな･･･
しかも、担任の先生じゃなくて･･･園長先生？

和「いえ、あの･･･どうかしました？」

園「実は、翔くんなんですけど。先ほど園庭で遊んでいるとき、誤ってジャングルジムの上から落下してしまって･･･」

和「･･･え？！驚･･･それで、翔は･･･」

落ち着け、俺！

園「足を痛がっていたので、もしかすると骨折の可能性が･･･今、保育士と救急車で大宮さんの病院に向かっています。」

その言葉を電話越しに聞きながら、だんだん救急車のサイレンが近づいてくるのに気づいた。

和「とりあえず処置室向かいます。潤のこと、よろしくお願いします。」

よっぽど余裕がなかったのだろう。

園長先生の返事を聞かぬまま電話を切り、医局にいる上司に抜けることを手短に伝えると、ＥＲに向かった。