医者にぃとちび。４ (ページ16)

今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:101,977 hit

・ページ16

今日の診察時間はもうとっくに終わっていて、他の先生や衛生士さんも帰ってしまった。

はぁ･･･和、大丈夫かなぁ？ちゃんと来るかなぁ？

手元の携帯を開いては閉じを繰り返していると、院長が声をかけてきた。

医「和くん、まだ連絡ないの？」

雅「あ、すいません･･･片付けと戸締りはちゃんとやりますんで！」

医「なんかあったら家にいるし、言ってくれればいいから。」

雅「はい！ありがとうございます！」

医「じゃあ和くんによろしく！」

雅「お疲れ様でしたーっ！」

院長がでていって少しした頃、手元の携帯より先にクリニックのドアが開く音が聞こえた。

和「･･･まさ、にぃ～」

雅「あぁよかった！ちゃんと来れたね！」

和「俺をからかわないでください。ちょっと仕事が片づかなかっただけです～拗」

雅「はいはい。じゃあ早速診るから。診察室入って？」

和「はぁ～い･･･」

雅紀の白衣姿は、翔たちの治療で見慣れているはずなのに、今日はより一層歯医者だなぁ～って感じてしまった。

雅「そこのユニット座って？荷物は横のカゴにね～。」

和「来るの･･･遅くなってすいませんでした；おじさんは？」

雅「院長なら家に戻ったよ？」

和「そっかぁ～･･･おじさんに治してもらいたかったんだけどなぁ～」

雅「何それ！俺だってちゃんと歯医者さんなんだからね！」

和「冗談ですよ笑」

雅「もぉ～！拗」

本当は雅紀がよかったけど、雅紀は小児専門だし、おじさんだったら嫌だなぁって思っていた。

だから雅紀が診てくれるとわかって、心なしか気持ちが軽くなった。

雅「はい、エプロンつけるよ～。･･･ん、ユニット倒すから、力抜いてもたれててね？」

こうして和也の診療が始まった。