医者にぃとちび。４ (ページ2)

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先「次、さくら組です。よろしくお願いします。」

翔たちのクラスだ。泣いて暴れなきゃいいけど･･･

和「はい。お願いします。」

先「はい、じゃあ前の子から１人ずつね。お名前言って診てもらおうね。」

「「「はーい！」」」

俺と子どもたちの列の間には、ﾊﾟｰﾃｰｼｮﾝが置かれていて、子どもたちの様子が見えない。

まだ泣き声聞こえてないから大丈夫かな･･･

そんなことを考えているうちに、１人の女の子が入ってきた。

「･･･えんどうみさきです。」

和「はい、こんにちは。」

ちょっと不安そうだなぁ･･･
今日は診るだけなのに･･･って、そんなことﾁﾋﾞｯｺには関係ないか；

和「今日はもしもしするだけだからね？」

「ｺｸｯ･･･涙」

和「ん、じゃあちょっと診せてね～。」

看「ちょっとお洋服あげるね？」

和也が聴診器を当てると、緊張しているのか、ぎゅっと体に力が入り、息を止めてしまった。

看護婦さんもそれに気づいて背中を撫でてくれてるけど、力は抜けないみたい。

和「みさきちゃん、スーハーってできるかなぁ？痛いのないからね～。」

「んっ･･･ﾊｰ･･･ｽｰ･･･ﾊｰ」

和「上手上手。そのままお背中もしもしだよ～。･･･はい、いいよ。」

和「次お口あーんして診せてね。」

「ぁー･･･」

和「おっきいお口してよ？ちょっとﾍﾟｯﾀﾝするからね～。」

「んーっ！涙」

嫌がってのけ反ろうとするみさきちゃんの頭を、看護婦さんが押さえに回ってくれる。

和「はい、おしまい。」

「ありがとぉ、ございましたっ。」

よく頑張ったねって頭を撫でてあげると、嬉しそうにはにかんで先生のところへ戻っていった。