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軋む体を何とか動かして、きらりの元へよろけつつも駆け寄る。
「〜ッ、ねえなんで、、、
キミはさっきまであの場所で、笑って、、、？」
いけない、視界がぼやけてきた。
涙なんか流しちゃいけないのに、流したって何も変わらないのに。
こういう時はどうすればいいんだっけ？どんなルールだったっけ？
未だよく回らない頭で考える。
口元に手を当てれはかすかに気流を感じる。
よかった、生きてる。
そのまま手を頬に沿える。
冷たい。柔い。
こらえきれずに涙が零れ落ちた。
彼女の頬を濡らしてしまう。
「ンッフ、、、
フフ、、ンン゛ッッンふははは！！」
必死に止めようと涙を拭いていれば、背後と頭上から徐々に笑い声がした。
十中八九１年生の二人だ。
「もういいぞきらり。」
半笑いのデュースに掛けられた声に従って
力なく眠っていたはずのきらりが目を開ける。
開いた綺麗な琥珀色と視線が交わった。
「、、、！！ キミ、意識が、、！」
「ふふ、先輩私のために泣いてくれるタイプだったんですね。」
デュースに姫抱きされた状態から降ろされたきらりは
ボクはこんなにも余裕がないのに、
彼女は余裕たっぷりの顔でボクの涙を指で拭いながら
ありがとうございます、なんて言って見せる。
どこまでもずるい。
堪えようとしても無理だ。
涙が出てくる。止まらない。
「う、ううう、、、うわあ〜〜ん！！」
ボクだって本当はこんなことしたくなかった。
「あはは、そんな顔しないで下さいよ！
先輩が目を醒ます少し前に私も戻ったんです。
コレに関しては提案してきたのはエースで、私たちは演じただけですから」
きらりはボクのことを受け止め優しく座らせて、頭を撫でてくれた。
「っぷは、！
やっと解放されたんだゾ！！そんな押さえてなくたってオレ様、ばらしたりしなかったんだゾ！？？」
「グリムは顔でわかりやすすぎるから駄目だったんだ」
「、、、、、ボク、本当はマロンタルトが食べたかった。」
「、、へっ？」
「っひ、っうぐっ、、
薔薇は白だっていいし、フラミンゴもピンクでいい。
お茶に入れるのは角砂糖よりも蜂蜜が好きだし、レモンティーよりもミルクティーの方が好きだ。
みんなと食後のおしゃべりだってしたい。
ずっと、トレイたちと、遊びたかった、、、」
みんなの顔を代わる代わるに見ていく。
ケイトに関しては珍しいものを見たような顔だ。
なんだよ、ボクだって涙くらい流すさ。
「おいこら！泣けば許されると思うなよ！！
ついでにきらりまで独占しやがって！」
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きのこ - 初見ですがコメ失礼します！いきなりですが、何この神作！？って思いました(笑)いやー最推しのジェイドくんにオクタヴィネルの二人が凄い出てきてくれて、ファンの私にはとても有難いです！！これからも応援してます！頑張って下さい！！ (2020年10月13日 3時) (
レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - ちりさん» ちりさんはじめまして！コメントありがとうございます！私の妄想文字起こしが目に留まったようで嬉しいです！どうしようもなく闇の夢女子なので暗くなりがちですが、有りだなと思って頂けたら幸いです〜！ (2020年9月14日 7時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - アットさん» アットさんはじめまして。コメントありがとうございました！キタニタツヤさんの世界観が大好きでして、、、とても影響を受けております！そういう思想感が根底にある、私の妄想文字起こしです。笑 (2020年9月14日 7時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - 初めまして！！これから読ませて頂きます！！魔法の無効化。つい学園アリスとゆう漫画を思い出しました！笑。めちゃめちゃ話の内容が好きです！すでにこの小説大好きになってます笑。今後も更新頑張ってください！(^ ^) (2020年9月14日 1時) (レス) id: 61ff0dc64e (このIDを非表示/違反報告)
アット - 思考を休めるな、脳みそを回せ…悪魔の躍り方！？ (2020年6月11日 19時) (レス) id: bce4268e03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2020年4月19日 3時
