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「すごい、、、」
なんか知らないけどVIPルームなんて凄いところに通されてしまって、
待っててというからこじんまり待っていたら
勢いそのままに双子のゆるゆるした方の先輩が飛び込んできてわたしは大混乱。
「きらり〜〜
どぉしたの？もしかして俺たちのことをやぁっと思い出してくれたの？ねえねえ」
大きい体に包まれては身動きひとつすら取れない。
とりあえず勢いを殺さないとこのまま圧死してしまいそうだったので、
いつもやっていたように頭を優しく撫でて落ち着かせる。
______いつもやっていたように？
「お待たせして申し訳ありませ、、、
ッフロイド。お客様に失礼な態度を取るなと何度言えば、」
奥からやってきた眼鏡先輩はこの光景を見るなりため息を吐いた。
そうか、引っ付いて離れないこの人はフロイドっていうのか。
そして先輩は何やら物欲しそうにチラチラとあからさまに何度もこちらを見る。
先輩もハグしたいのかな。
「フロイド先輩、あの人のお名前なんでしたっけ」
彼にしか聞こえないように、こそりと囁いて聞けば
「あはぁ、やっと名前で呼んでくれた！
ん〜？アズールのこと？」
と返してくれた。
なるほど、充分。アズール先輩か。
「大丈夫です、なんとか。
アズール先輩もどうぞ。左側、空いてますし」
ぽんぽん、と椅子を叩けば
酷く驚いた顔をして
「な、名前、、、」
と呟いた。
謎のアイコンタクトにはノリで謎のアイコンタクトを。
ノリと雰囲気で対応していたら、
やっと素直にアズール先輩は私の左隣に座ってくれた。
姿勢良く座り固まって動かないアズール先輩の頭を、これまたいつものように撫でる。
繊細な彼だから優しく。
________待って。何で。
自分の中でひどく引っかかる。
いつもってなんだ。
会ったばかりのはずじゃないか。
フロイド先輩が呟いてた言葉で知ったが、
双子のもう1人の先輩はジェイド先輩というらしい。
とてもお上品な紅茶を淹れてくれたジェイド先輩が部屋に来る頃には私の両隣は埋まっており、
少し不満を溢されてしまったが
「ジェイド先輩の時間も別に取るから」
そんな言葉が自然に出てきた時には本当に、
本当に自分じゃないみたいだった。
でも不思議なことに、
3人の先輩に囲まれてお話をするのはとても心が落ち着いたし、どこか懐かしいと感じる自分もいたのだ。
まだ思い出していないことを告げれば残念な顔をされたが、
帰りは3人で寮まで見送り届けてくれる。
本当に不思議な話。
わたしは、どこかで。
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きのこ - 初見ですがコメ失礼します！いきなりですが、何この神作！？って思いました(笑)いやー最推しのジェイドくんにオクタヴィネルの二人が凄い出てきてくれて、ファンの私にはとても有難いです！！これからも応援してます！頑張って下さい！！ (2020年10月13日 3時) (
レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - ちりさん» ちりさんはじめまして！コメントありがとうございます！私の妄想文字起こしが目に留まったようで嬉しいです！どうしようもなく闇の夢女子なので暗くなりがちですが、有りだなと思って頂けたら幸いです〜！ (2020年9月14日 7時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - アットさん» アットさんはじめまして。コメントありがとうございました！キタニタツヤさんの世界観が大好きでして、、、とても影響を受けております！そういう思想感が根底にある、私の妄想文字起こしです。笑 (2020年9月14日 7時) (レス) id: 0ebe25b1eb (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - 初めまして！！これから読ませて頂きます！！魔法の無効化。つい学園アリスとゆう漫画を思い出しました！笑。めちゃめちゃ話の内容が好きです！すでにこの小説大好きになってます笑。今後も更新頑張ってください！(^ ^) (2020年9月14日 1時) (レス) id: 61ff0dc64e (このIDを非表示/違反報告)
アット - 思考を休めるな、脳みそを回せ…悪魔の躍り方！？ (2020年6月11日 19時) (レス) id: bce4268e03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハク | 作成日時：2020年4月19日 3時
