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Aside
太「じゃあ、私は?何していたと思う?」
敦「太宰さんは......」
そう言って固まる敦。
全っ然分からない、という表情をしている。
...まァ、確かに、太宰さんは難問だなァ。
国「無駄だ、小僧、小娘。武装探偵社七不思議の一つなのだ此奴の前職は。」
谷「最初に
太「そうなんだよね。誰も中てられ無くて懸賞金が膨れ上がってる。」
国「俺は溢者の類だと思うが、此奴は違うと云う。然しこんな奴が真面な勤め人だった筈が無い。」
誰も中てられ無かったって...探偵を名乗る人達でも判らない職業って有るのか...?
其れに、会社に七不思議って有る物なのか...?
因みに、敦は"懸賞金"と云う言葉に分かり易く反応を見せた。
敦「因みに懸賞金って如何程?」
太「参加するかい?賞金は今___七十万だ。」
七十万って...前職当てでそんなに掛けられるのか...驚愕。
敦は、其の金額を聞いて勢い良く椅子から立ち上がった。
敦「中てたら貰える?本当に?」
太「自サツ主義者に二言は無いよ。」
其の言葉を聞いて、敦の顔色が変わった。
...自サツ主義者って何なんだ。
其れから、敦は色々な職業を挙げていくが、全然中らず。
確かに太宰さんの前職って検討が付かない...。
敦「役者!」
太「違うけど...役者は照れるね。Aちゃんは如何だい?」
でも...昨日見た太宰さんの言動と言い特にあの目の鋭さから考えると...。其れに...。否、でも、今其れを云っても良いのだろうか。
『太宰さんは....んん、判りません。』
そう云うと太宰さんは「えー?」と詰まらなそうに云い乍僕の方を見た。
僕の事を見た太宰さんの瞳は...昨日のあの目と同様な、疑って居る様な目を向けた。
まァ、直ぐに元の目の色に戻ったけれども。
国「だから本当は浪人か無宿人の類だろう?」
太「違うよ。此の件で私は嘘など吐かない。」
そうはっきり言った太宰さんを見たら...ある程度予想が、否、確信した。
太宰さんの前職は屹度、黒いモノ...例えばポートマフィアの幹部とか。
太「うふふ、降参かな?」
僕が其処迄思考を巡らせていたら、「じゃ此処の支払は宜しく〜」と太宰さんは店から出て行って仕舞った。
此処に無一文の人が二人居るって言うのに...否、昨日の虎探しの手伝いの報酬が有るから無一文って訳じゃァ無いのか。
矢っ張り"あの時"の"あの人"は...太宰さんだったのだろうか。
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中さ - 更新頑張ってください (2021年7月5日 13時) (レス) id: 0fd42ba9ca (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 麗さん» 楽しみにして下さり有難うございます!そろそろ更新致しますので、宜しくお願いしますっ! (2021年5月29日 22時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年5月29日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - サトさん» コメント、ありがとうございます!その言葉が励みになります!更新頻度を上げられるよう頑張ります。 (2020年10月16日 18時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
サト - とても、面白かったです。続きが気になります。楽しみにしています。 (2020年10月16日 7時) (レス) id: e677a0c284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:錆猫 | 作成日時:2020年8月16日 0時