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第九話 ページ13

Aside

そう言えば、二人の仕事って何なんだ?

と僕が疑問に思ったのと同時に、中島さんが


敦「所でお2人は...何の仕事を?」


と聞いてくれた。

グットタイミングだよ、有難う中島さん。


太「なぁに...探偵さ。」


と太宰さんが何故かドヤ顔で答える。


国「探偵と云ってもペット探しや不貞調査ではないぞ。斬った張ったの荒事が領分だ。
異能力集団"武装探偵社"と云えば聞いたことがあるのではないか?」

『えっ、』


敦「...え?」


"武装探偵社"


その言葉に思わず反応してしまうが、平然を装う。

中島さんも反応をしていた為、まァ目を付けられたりはしないだろう。


其れにしても、だか、先程の様な探る目をしていたのか?

でも、あの目はよく裏の方で見るものだが...。


太「A君、どうかしたのかい?」


そう笑顔で聞いてくる太宰さん。

でも、目は笑ってない。


やっぱり、中島さんと反応の仕方の違いに気づいたのか?

僕は取り敢えず


『否、少し驚いただけです。噂とは少し違う人達だったので。』


と、言っておいた。


この人達が武装探偵社の社員なら、此処に長居するのは良くない。
中島さんには悪いが、良い感じの所で僕はお暇させて貰おう。

僕がそんな事を考えて居た時、

太宰さんが、僕から視線を外し、店の天井の方にある鴨居を見つめる。

其れから、太宰さんが


太「あの鴨居頑丈そうだね...。例えるなら人間一人の体重に耐えられそうな位。」


と呟いた。
其れを聞いた国木田さんが机を叩き、


国「立ち寄った茶屋で、首吊 りの算段をするな!」


と怒鳴った。

首、吊り...?

あ、国木田さんが、言うに太宰さんは自サツ嗜癖何だっけ。

そう考えつつ、僕は話を聞く。


太「違うよ。首吊 り健康法だよ。知らない?」

国「何、それ健康法にいいのか?」

太「そうそう。ほらメモメモ」


首吊 りで健康になれるのか...?

だとしたらきっと噂くらいはある筈だ...。

其れに、首吊 りって血流を止めてしまうから逆に悪いのでは...?

そう僕が考え出したとした頃に、

国「首吊 り...健康法...は、体に...」


その時太宰さんが、


太「勿論、嘘だけど。」


と言った。

何だ、やっぱり嘘なんだ。良かった僕の知識が可笑しい訳ではなくて。と僕は安心したが、

国木田さんは思い切り万年筆をバキリと指で真っ二つに折ってしまった。


あれ、万年筆って結構高いものじゃァ無かったっけ...?


そして又、二人は喧嘩を始めてしまった。

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中さ - 更新頑張ってください (2021年7月5日 13時) (レス) id: 0fd42ba9ca (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - 麗さん» 楽しみにして下さり有難うございます!そろそろ更新致しますので、宜しくお願いしますっ! (2021年5月29日 22時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年5月29日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
錆猫(プロフ) - サトさん» コメント、ありがとうございます!その言葉が励みになります!更新頻度を上げられるよう頑張ります。 (2020年10月16日 18時) (レス) id: c415d172df (このIDを非表示/違反報告)
サト - とても、面白かったです。続きが気になります。楽しみにしています。 (2020年10月16日 7時) (レス) id: e677a0c284 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:錆猫 | 作成日時:2020年8月16日 0時

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