僕を嫌いな君へ (ページ7)

今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:95,653 hit

7 ページ7

You side
______________

テヒョンアの家に行った

オートロックの少し高めのマンション

一人暮らしには充分な広さの2LDK

思えば実家のこと

ちゃんと聞いたこと無かったな

暗証番号を押して部屋に入る

テヒョンアの香り

あの日置いてったカバンを探すと

ソファの上にあった

『…テヒョンア？』

出かけてるのかな？

ふとキッチンを見てみると

調理した様子もなく

別れたあの日のままだった

あのあとテヒョンアもこの家から出たのかな？

……ｶﾘｶﾘｶﾘｶﾘ

ん？

ｷｭｳｰﾝ

『…タナ？』

寝室を開けてみたらいない

もう1つの部屋のドアを開けると

ポメラニアンのヨンタナがいた

『タナ！どうしたのこんなところで…』

部屋を見てみると

エサが山盛りになっているのがいくつかあった

トイレも替えられてない

『1人だったの？』

少し寂しそうにするタナ

テヒョンア、本当に帰ってないんだ

『…私のとこくる？』

勝手なことしちゃってるけど

流石に何日もだと可哀想すぎる

タナは私にもすごく懐いてくれてたから

放っておくわけにはいかないでしょ

テヒョンアに置き手紙をして

ドッグフードとトイレ用シートを拝借して

タナにリードを着けて

散歩代わりに私の家まで帰った

…私の家ペット可だったっけ？