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舞台同級生をきっかけに私は役者としての仕事が増えた。
ただ、私生活では全く気づかれなかったのだけど。

「カリスマ性が足りない…というよりも普段が地味過ぎるのよ」

「アンタに言われたくないわよ」


現在喫茶店にて。
京香ちゃんの会社が営む喫茶店でお茶をしながらこのやりとり。

早乙女家は五大財閥の内の一つで鈴木財閥とはライバル会社で関西一を誇る財閥で元は天璋院篤姫の本家島津家の末裔だとの事だ。

「せからしか!」

「日本語を話しなさいよ。それから煩いわよ」

「半端物に言われたくないわ。睦、こんな性別、国籍不明の人間と付き合うのは止めなさい。それからこの、置物男を近づけないで」

「誰がだ、猿が」

「なんですってぇ!」

薫ちゃんとは気が合わない。
そして何より秀ちゃんとは相性最悪だ。

京香ちゃんは愛国精神。
特に九州を心から愛している故に故郷の愛が強すぎるのだ。


「睦、変なのを集めるなよ」

「いや、集めてないけど」


今回は招待された側なんだけど。


でも、前世での友人の言葉が木霊する。


『お前はどうしてこうも変なの好かれるんだ』


私の戦友であもあった友人の言葉だ。


前世では看護師として身を置き、一時は戦場にも派遣されていた私は多くの人と交流した。

そのうえで少しばかり変わった人ともかかわった。


だから多少変わった人でも受け入れられる。


「大体貴女、ギャラのお金を寄付したって本当なの?」

「えっと…孤児院の寄付金と…子ども食堂に」

同級生の出演のおかげでギャラを貰ったお金で傾きかけた孤児院に援助ができた。
勿論お金ではなく物資としてだけど。

「すばらしかことたいね」

「あのねぇー…」

京香ちゃんは賛同してくれた。
何でも京香ちゃんのご先祖様は大正時代は石炭王と名を轟かせ大富豪だったが、貧しい子供に援助をしたり無償で孤児院や学校を設立していたとか。

早乙女家の家訓ではノブレスオブリージュを美しい振る舞いとしているらしい。


「二流の成金は派手に散財するばかり。一流の行いは与える事ちゃ」

「間違ってはいないけど、この馬鹿は自分の取り分はゼロよ!」

「なん?」

いや、必要最低限あれば良いし。
それに院長先生の運営する孤児院がなくなったら子供達が路頭に迷うし。


「自己犠牲はいけん」

「そうよ!」

「変な所で気が合うな」


こんな時だけ阿吽の呼吸を揃えないでほしんだけどね!

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あまね(プロフ) - おわり、おわり? (9月2日 18時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
いちごたると - この小説を見てから赤井さんがより、好きになりました!次の更新を楽しみにお待ちしています! (7月28日 20時) (レス) @page18 id: b5c5dc5e77 (このIDを非表示/違反報告)
- 超面白い (7月22日 12時) (レス) @page18 id: 402cfc006e (このIDを非表示/違反報告)
未汽 - 面白いです! 頑張ってください。  (7月16日 21時) (レス) @page18 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
海月舞(プロフ) - 誤字報告です。了承が寮死傷になっています (5月27日 10時) (レス) @page3 id: 1f3850c98d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ししゃも | 作成日時:2022年6月10日 13時

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