激突 ページ27
豪華な船盛をつつきたいのに、敵わない。
この空気で食事をできる人間なんていないだろう。
「うむ!美味い!美味いぞ!」
いや、一人だけいたわ。
「どうしたお前達、食べないのか?」
キョトンとした表情で尋ねるのは私の祖父クリスフォード。
「まぁまぁ、酒でも飲め!そして刺身を食え。美味いぞ」
「この状況でよく食べれますね」
「どんな時でも腹は減るからな!」
時折貴方の自由さと図太さが羨ましくなるわ。
「Aさん、食べながらで結構ですから説明してくれますか?」
バーボンの表情になる降谷さんに私は怯える。
「おい、Aが怯えているだろうが」
「Aだと?」
降谷さんに戻ったけどさらに表情が怖い!
「えっと松田さんは…護衛なんです!!」
ここで言葉を濁せば厄介なので急いで告げる。
「俺達は温泉旅行に来てんだよ…長官に付き添ってくれってな」
「Aさん、人選ミスです。この男に護衛なんて危険すぎます。今すぐ返すべきです。護衛は僕がしましょう…松田今すぐ帰っていいぞ」
勝手に話しを進める降谷さんに松田さんの表情がヤクザのようになる。
「てめぇ喧嘩売ってんのか!」
「そもそも婚約者を危険な男と一緒にするわけにはいかないだろう!!」
「ハッ、そんなのお前が信用されてねぇからだろ?」
「何だと!」
何故わざわざそんなことを。
「婚約者って言っても、まだ正式なモノじゃねぇだろ?Aも不本意な見合いをさせられ不本意な婚約をさせられ不本意な結婚を強いられるなんてな…ストレスで早死にするぜ」
不本意って三回も言った!!
「松田…」
「邪魔なのはお前だ。Aは俺が守る」
ぐいっと手を引かれる。
「その手を放せ松田」
「断る。自称婚約者はすっこんでろ」
だからどうして刺激するようなことを言うんですか!
「松田さん降谷さんに失礼です」
「Aさん…」
ここまで悪しざまにされは哀れだ。
「それにこの婚約は当人同士の気持ちを無視してますし、降谷さんは無理やり私の婚約者にされたんです。降谷さんからすれば迷惑極まりないんです」
「降谷、哀れだな」
「言うな…余計傷つく」
あれ?空気がさらに悪くなった。
険悪な空気ではないのに松田さんが憐れみの表情を向け降谷さんが捨てられた子犬のような表情をしていた。
何故に?
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←フラグは忘れた頃に
700人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まみこ(プロフ) - おもしろいです、更新頑張ってくださいです!! (2022年8月31日 4時) (レス) @page27 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 面白いです!続きが気になります。 (2020年6月7日 2時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ポテと(プロフ) - 面白いです!!更新がんばってください!! (2020年1月21日 9時) (レス) id: 82c559de23 (このIDを非表示/違反報告)
MAICO - すいませぇぇん!!お相手書いていました。よく最初を読んでなかったものですいません、 、以後お言葉には気おつけます、、、、あはは (2019年12月3日 21時) (レス) id: 164c86cd11 (このIDを非表示/違反報告)
MAICO - 最高です。物語は、自分で決めているからね...でも凄く面白いし、すぐ読みたくなるし、とにかく好きです!更新是非楽しみに待っています!!頑張って下さい!ちなみに、オチはきまってますかね??秘密だったら楽しみにしています!更新頑張って下さい!!!!!(うるちゃい) (2019年12月3日 21時) (レス) id: 164c86cd11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ししゃも | 作成日時:2019年11月3日 16時