�� ページ5
やっぱり脳を活性化するにはこれよね！
外野が煩いが私の食欲は止められない。
「何かお腹空いて来た」
「そうだな」
追加注文をしてスパゲティーとピラフを頼む私達。
「よかったらこちらもどうぞ」
「どーも…」
メロンソーダーを差し出され受け取ろうとすると。
「あ」
目の前に鬼がいた。
「初めまして安室透と申します」
「いや、違くね？アンタ…」
「安室透と申します」
言い返したよこの男。
つーか手が痛いんだけど。
「君、見ず知らずの女性の手を握るとはセクハラか？」
「えっ…」
「いくら彼女が美しいとはいえ、失礼だろう。というかこの俺の許可なく触るな。汚らわしい」
「けが…」
でたよ。
傍若無人で俺様の長義。
「いや、何でアンタの許可がいるのよ」
「ああ、忘れていたな俺達か」
「いや違うし」
長義を筆頭に一部の刀剣男士は私に対して過保護だった。
特に長義ともう一振り。
「仕事に戻ったらどうだ」
「申し訳けありませんつい…」
「無駄なおしゃべりをする暇があれば仕事をすべきだな。給料泥棒だ」
長義、本当に容赦がないな。
「ブハッ…ざまぁねぇな」
「イケメン店員さんドンマイだな！」
隣でカウンターテーブルをバンバン叩いている。
後でどうなっても知らない。
「Aさん、安室さんは最近バイトに入ったんですよ。安室さんAさんは私が小学生の頃からポアロで働いていらしたんです。マスターとは友人で」
「そうだったんですか？」
「ポアロの経営に携わっていたんですよ」
「いや、別にそんな大層なもんじゃないよ」
当時私の食べたいメニューを増やしてくれと頼んだだけだ。
「昔はポアロは流行ってなかったってマスターが言っていて…その時にアドバイスをくれたって言ってましたし。マスターはAさんの事好きだったんじゃないですか？」
「ないない」
「そう言いながら私がバイトには行った時はほとんどAさん目当てのお客さんが多かったじゃないですか？今の安室さんよりもすごかったですよ」
いや、あれは私目当てなわけではなく、私の刀剣男士が様子を見に来ていたんだけどね。
「お前、男の興味なかったんじゃないのか」
「そうだよ。恋人は科学じゃなかったの？」
「一応興味はあるわよ。研究対象として」
「お前…」
「その人達、可哀想に」
何、その残念な表情は失礼な。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ししゃも | 作成日時：2022年5月18日 17時
