4愛しい人 ページ11
一度仮住まいに戻り仕事を片付ける。
「また指令…しかもまた特命調査ね」
「その為の肩書だが、仕事の数が多すぎるな」
そもそも審神者である私達に公の肩書を与えるきっかけになったのは本丸と現世を行き来しながら現世任務をもこなせるようにだ。
私が審神者として選ばれたのは大学生の頃。
現世と本丸を行き来していた頃に審神者の離脱者や時間遡行軍の巧妙な手による物だった。
その為にも公的な地位が必要だと言う事で審神者の能力が高い私達を選び警察学校に通った後に地位を与えた。
特命課という特殊な部署を作った後に公的に行動することが叶った。
私は特命特別犯罪対策室を与えられた。
公には科学捜査班という事になるけど。
秘密裏で時間走行軍や、元審神者が犯罪に組している者達を討伐する役目を与えられた。
「時間走行軍も面倒な真似をしてくれたわね」
「敵も馬鹿じゃない」
「長義、政府の方はどう動くと思う?」
「現段階ではまだ解らない」
彼等は保守的だわ。
悪いとは言わないけど、闇に落ちるを審神者を野放しにした結果がこれだもの。
「馬鹿な役人を潰せれば私の負担も減るんだけど」
「その為の特命任務だろ」
そう言われると言い返せないのだけど。
「私の時も馬鹿政府の所為で色々大変だったけどね」
「だが君を侮ったので自滅した」
本当に容赦がない。
でも実際私を霊力タンクに使おうとした馬鹿な役人と私を利用しようとした刀剣男士は夢にも思わなかっただろう。
まぁ、私も――。
「誰か来たわね」
呼び鈴が鳴った。
「誰だ?」
「彼だわ」
この家に尋ねて来るのは限られている。
その限られた人物は――。
「悪いな」
「いやいや、何普通に変装解いているの?」
「バレなければ問題ないだろ」
私の相棒であり、協力者。
赤井秀一だ。
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作者名:ししゃも | 作成日時:2022年5月18日 17時