ピーチレモネード 2 …Ren.N (ページ4)

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文化祭2日目がスタートして、
引退試合ももうすぐ始まりそうなのに

A「はぁ…」

私はコートの端のベンチに座ってる

海人「ため息つかないの！幸せ逃げちゃうよ？」

A「試合の日に怪我した時点で幸せなんてもう
残ってないです…」

紫耀「でも、Aちゃんが見てくれてるだけで十分
俺らも頑張れるし！ね、海人」

海人「うん！もうばちぼこに頑張るから！」

紫耀「なんだよばちぼこって笑」

いつもと変わらない先輩たちに、癒されていく

集合がかかり、円陣の用意に向かう先輩たちに

A「先輩！！！」

A「…頑張って下さい！」

海人「もちろんだよ！引退にふさわしくね！」

紫耀「よし、ユウショウの美を飾ってやろうぜ！」

A「紫耀先輩、有終の美ですよ、笑」

紫耀先輩の言い間違えに爆笑していた先輩たちも、

試合が始まればエースとして真剣な表情を見せる

紫耀「カイ！」

海人「紫耀！こっち！」

他の先輩方とアイコンタクトをとり次々とシュートを決めていく姿は、

私が入学したての頃、キラキラと輝いていた姿と重なって見えた

・

男バスの試合は圧勝だった

宣言通り＇有終の美＇を飾った2人の先輩は

紫耀「Aちゃーん！！！」

海人「ちょ、こっから叫んだらうるさいよ、」

紫耀「勝ったよー！！」

海人「…やったよ！！」

コートの反対側にいた私に向かって全力で手を振っていた