ピーチレモネード 2 …Ren.N (ページ27)

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あの日から、ほぼ毎日永瀬は私の練習に付き合ってくれた

自分の練習はいいの？って、聞いたら

永瀬「俺は部活でもやっとるもん」

…はいはいそうですね、エースだもんね

そして迎えた、体育祭当日

秋晴れの空は、私たちを見守っているかのように澄んだ青色をしていた。

彩音「A、お昼食べよ？」

A「うん、どこにしようか～」

午前の部が終わり、お昼休憩

彩音「永瀬は相変わらずだったね」

A「そうだね～」

グラウンドで行う午前の部

永瀬が出たサッカーの試合も終わっていた

私のバスケの練習を一緒にしてくれていたのに、永瀬は相変わらずのエースっぷりを発揮していた

彩音「Aもバスケ頑張ってね？」

A「そうだね、復帰戦だから頑張らないと」

彩音「無理はしないで欲しいけどさ、思う存分
楽しんできなね」

親友の暖かい言葉に緊張がほぐれる

2人で喋りながらお昼ご飯を食べていると

「あっ！いたいた～！」

なんだか、懐かしい声がして後ろを振り向くと

海人「Aちゃーん！」

紫耀「久しぶり！」

A「紫耀先輩、海人先輩！」

引退式振りくらいに会う先輩方に思わず笑みがこぼれる

紫耀「Aちゃん今年もバスケ出るでしょ？」

海人「差し入れ持ってきたの！」

A「え、差し入れですか…？」

海人「そう！じゃじゃーん！」

海人先輩の明るい声に合わせて出てきたのは

A「…！」

紫耀「あれ、あんま好きじゃなかった？」

海人「えぇぇ、うそ！ごめん！！」

A「駅前の、ケーキ屋さんの、マカロン…」

彩音「…A？」

A「こ、こ、これ、」

海人「ん？」

A「…私、マカロン、大好きなんです」

紫耀「…つまり？」

A「…嬉しすぎて、泣きそうです」

なんだぁー！
と、2人で笑い合う先輩方

隣でそうだったね、なんて笑ってる彩音

私の手にのってる、カラフルなマカロン

…空間が、幸せすぎる

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