ピーチレモネード 2 …Ren.N (ページ22)

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ぼんやりしている視界が嫌で、必死に目をこする

A「…やっぱり、永瀬だ」

でもなんで、永瀬が？

今日は先に帰ってて、って言ったのに

しばらく永瀬を見つめていると、
遠くから下校時刻20分前の放送が聞こえた

あー、片付けなきゃ…

1度力が抜けた体は、思うように動かなくて

代わりに瞼が重たくなってくる

…べ、っおい、

渡邉！

「渡邉！！！」

私の名前を呼ぶ声がして、ゆっくりと目を開けると

永瀬「何しとんねん！」

A「ごめーん、寝てた…？」

心配そうにこちらを見てる永瀬

やっぱり、あれは永瀬だったんだ

永瀬「あーもう、心配したんやからな？」

A「ごめ、ん」

体を起こし、時計を見れば

…18時15分

え？

A「帰らなきゃ！」

慌てて体を起こし、周りを見渡せば

…ん？

A「…あれ、」

まさか、

永瀬「…なんか、起こすのもあれやったし、」

A「えっ、ありが、とう」

永瀬が、片付けをしてくれていて

照れてる永瀬に思わずキュンとする

A「あ、でも、着替えなきゃ」

永瀬「あ、あーもう、はよして！」

急いで着替えて、下駄箱へと走ると

「あなた達早くくっつきなさいよ」

「先生は軽く言い過ぎなんやって」

「大丈夫だって。絶対両想い、俺が保証する」

「えぇ…」

「だってあの子俺のこと好きだからねぇ」

「はぁっ！！！？」

「冗談だよ、笑」

大好きな声が2つ

1人は笑ってて1人は焦ってる声が聞こえてきて

思わず立ち止まってしまう

やっぱりいるんだね、好きな人。

でも、にの先生のこと好きなのって、誰だろう

にの先生が生徒と話してるところ、あんまり見た事ないからな、

…その子相当好かれてるじゃん、永瀬からも

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