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A「っ…永瀬の！」
勇気をだして振り絞った声が響く
永瀬「…ん、俺？」
もういいや、言っちゃえ
A「な、永瀬の好きな、人は、」
永瀬「…え？」
A「永瀬の、好きな人、は、いいの？」
永瀬「はぁ？」
私の頬を掴んでいた手をパッと離し、目をぱちぱちさせて驚いている
そして、だんだんと顔を真っ赤に染めて私から目を逸らす
永瀬「…紫耀と海人？」
A「いや、一昨日、たまたま、聞いちゃって」
頭にはてなを浮かべたような顔でぼーっと3秒
やがて勢いよく顔を上げ、こっちを見ると
永瀬「あ、あの時おったのってやっぱり…！」
A「え？」
永瀬「待って、話、聞いとったん？」
A「…ごめん、ペットボトル捨てようと思って行ったら、3人で話してたから」
永瀬「な、なぁ、どこまで聞いたん、？」
見たことないくらい焦っていて噛み噛みな永瀬
こんなに焦る永瀬初めてみた、と不思議に思いつつ
A「えっと、好きな人が誰かは聞いてないよ？」
永瀬「ほんまに？ほんまにほんま？」
A「うん、ほんまにほんま」
そっか、と小さく呟いてから、相変わらず明るい外に視線をずらしたから、私も慌てて外に目を向ける
永瀬「…花火、綺麗やな」
A「でしょ、これも文実の仕事なの」
永瀬「あっ、せや、仕事中やったな、」
A「大丈夫だよ？後夜祭は私の担当じゃないし」
永瀬「…は？」
しまった、と思った頃には、
もう遅かった
永瀬「仕事やって言ってなかった？」
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かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年3月28日 22時) (
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作者名：白米王女 | 作成日時：2019年3月28日 21時
