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さっきまであんなに照れていたくせに、
いざ試合が始まればやっぱり見るのは永瀬ただ1人
華麗にシュートを決める姿は本当にかっこよくて、
気がつけば胸がトクン、と鳴り始める
彩音「ねぇ永瀬、A見てるよ」
A「え?そんなわけ…」
やっぱり周りを見渡してみたけど、
相変わらず私達しかいなくて
A「彩音じゃない?」
なんて言ったら、馬鹿なの!!?って怒られた
疑問を持ちながら、永瀬に手を振ると
私たちに向かってグッドポーズをした
彩音「A好かれてんね〜」
A「ただの友達でしかないよ、だってさ…」
ちらりと右を見れば私なんかよりも、
ずっとずっと可愛い女の子達がいる訳で。
きっと永瀬はああいう可愛い子が好きなんだろうな
ぼーっとそんなことを考えていたら
パシッと彩音に1発頭をはたかれる
彩音「ったく鈍いんだから、この2人は…」
A「え?ごめんもう1回言って、?」
彩音「あーもうもう、ほらまた永瀬だよ!」
…完全に誤魔化されたよね、
その後も、本人に届くか分からないのに
「永瀬ー!」と叫んで、楽しく応援していた
結果は3−2で永瀬たちが勝った
前半も後半もずっと試合に出ていた永瀬は、
2点も決めていて、流石エースだなって。
ちなみに残る1点は、副文実長の神宮寺くん
私を見つけてくれたのか、試合が終わった後
永瀬に負けないキラキラスマイルで私に手を振ってくれた
気づけばもう文化祭が終わろうとしていて、
お見送りの為に正門へと向かう
「ありがとうございました!」
「お気をつけてお帰りください!」
ありがとうございました、と笑顔で返してくれるお客様もいて、
こんな瞬間に、あぁ、文実長で良かったと思える
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かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年3月28日 22時) (レス) id: b0f1a1d09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白米王女 | 作成日時:2019年3月28日 21時