＊４４ ページ6
THISTLEside
一言で言うと、遅かった。
先生は私が見つけた瞬間に撃たれた。
幸い、肩だったので命は取り留めそうだが
...許さない。
私のプライドが、先生を守れなかった自分を許せない。
私は佐原が言った通りいた下っ端２人を倒しにかかる。
１人はすぐに倒れたが、もう１人がしつこい。
やっと倒れる、と思った瞬間、こちらに銃口を向けてこう言った。
「くっ...お前...許さねぇ」
倒れる寸前は私は銃口を彼に向け、腕を撃ち抜いた…
が。
その２秒後
もう１つの銃声が鳴り、腕に穴が開くような感覚が走った。
...自分の愚かさに気がつく。
死ぬ間際の人間が撃った銃弾を避けられなくなったなんて。
悔しさと同時に怒りが湧いてきたが、その矛先が誰かに向かうことは無く、
...ただ、自分を責めるだけだった。
死と生の境界をさまよっているような先生が辛そうに口を開いた。
先生「...A、さん、助けに、きて、くれて、ありっ、が、とう」
シ「...先生っ！」
先生「これからも、毎年、お参りに、きて、あげ、て...」
彼はそこで意識を失った。
シ「先生っ...」
どうしよう、と思いとりあえず立ち上がる。
コマ「っ...シスル！！」
聞き覚えのある…いや聞きなれた声がする。
声の主の方を向くと、走ったのか、息があがっているメンバーたち。
どうしてここに？そんな疑問は彼の声によってかき消された。
ギーク「...お前」
シ「...」
ギークが何かを言いかけたけれど、私にはいつもの体の波がやってきてしまっていた。
銃で撃たれた痛みが今になって私を襲う。
シ「ｸｯ...」
立っていられなくなり、思わず床に倒れる。
ギーク「なっ、シスル！」
名前を叫ぶメンバーの声を最後に、
私の意識はなくなっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白米王女(プロフ) - 莉乃亜さん» きゃーっ！！ありがとうございます！応援して頂けて嬉しいです！莉乃亜さんのご期待に沿えるよう頑張ります！ (2018年3月24日 0時) (
レス) id: 856007b312 (このIDを非表示/違反報告)
莉乃亜 - この作品、私はめっちゃ好きです！これからも頑張ってくださいね！更新楽しみに待ってまーす！これからも応援してます！続きが気になっているので、頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 27922520c6 (このIDを非表示/違反報告)
莉乃亜 - この作品、私はめっちゃ好きです！これからも頑張ってくださいね！更新楽しみに待ってまーす！これからも応援してます！続きが気になっているので、頑張ってくださいね！ (2018年3月23日 2時) (レス) id: 27922520c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白米王女 | 作成日時：2018年3月14日 19時
