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「…ん…」
カーテンの間から差し込む光に、薄く目を開く。
身をよじると、青年の寝顔が目に入る。
「…ぁ」
体を動かしたことで鈍く痛みを持つ腰が昨日のことを思い出させた。
そっと青年の前髪をすくと、青年の腕が岩橋を抱き寄せ、結果岩橋は青年の胸に抱きつく形になる。
「起きてたの、?」
かすれた声でそう問えば、嬉しそうに微笑む。
「ちょっと前から。…おはよう」
頭にキスが落ちて、またときめく。
抱き寄せられる腕は温かく、あぁ、幸せだなと岩橋も腕を 回した。
「…げんき」
「ん、なに?」
顔をあげれば、掬うように唇を奪われた。
何度もリップ音をたてながらキスをされ、溶かされてしまいそうになる。
抱き寄せていた手が、胸の飾りを触り始めた時に声が漏れ、その隙に舌が入り込み何度か絡ませたあと、ちゅっと吸い上げられれば体から力は抜けていた。
「ねぇっ……あさ…っ…」
「…いや?」
「……腰、いたい、から」
「じゃあ、ちょっとだけにする」
仕事がオフだからいっか、なんて思いながら甘く求めてくる青年に応えたのだった。
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きぃぽぽ(プロフ) - 花さん» 花さん*はじめまして、コメントありがとうございます!ほんの少しの文なのに、そうして雑誌まで見返して頂いて!嬉しい限りです。最後まで是非お楽しみください (2020年1月5日 20時) (レス) id: 8ca93dc13a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 他にない視点のおはなしでいつもどきどきしながら読ませていただいています*^^*覚えある雑誌のシーンに「あ!」と切り抜きあさりました(笑)いつも素敵なお話ありがとうございます*^^*つづきもたのしみにしています♪ (2019年12月29日 8時) (レス) id: 5858306d0d (このIDを非表示/違反報告)
きぃぽぽ(プロフ) - ななみさん» はじめまして、ななみさん*読んで頂き、ありがとうございます。とても嬉しいお言葉です、本当にありがとうございます。これからも楽しんで頂けたら幸いです。 (2019年11月8日 0時) (レス) id: 8ca93dc13a (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - はじめまして。読ませていただいて、優しい空気感惹かれました。読んで、映像が(映画みたい)頭に浮かんでくる作品が好きです。きぃぽぽさんの作品をもっと読みたいです。更新楽しみにお待ちしております。 (2019年11月7日 16時) (レス) id: 56b007f690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きぃぽぽ | 作成日時:2019年11月3日 22時