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｢僕、上京することにしたんだよね。｣
彼からそう告げられたのは、高校三年の夏だった。
『そ、そうなんだ…』
｢あれ？そんなに驚かないんだね？驚くと思ったのになぁ…｣
なんて、ニコニコしながら残念そうに言う彼
『驚いてるよ…！とっても。』
｢ふーん…｣
今度はつまんなそうにする
上京する理由はなんとなく察しがつく
上京すると言うことは、小さい頃からやっていたダンスでの事だろう。
『…ここから離れちゃうんだね…』
なるべく平静を装って
そう呟くと
｢何？寂しいの？｣
とまた笑顔で聞いてくる彼
『…それは…もちろん…。』
涙が出そうだったのを堪えた。
春になったら…彼は東京に行ってしまう…。
きっと君は気付いていないだろうけど…
ずっと私は、君のことが好きだったんだよ。
寂しくないわけが無いでしょう？
…なんて、言えるはずがなかった。
しばらく沈黙が続いたあと。
｢絶対夢叶えるからさ…見ててよ。｣
いつもニコニコしている彼が真剣な表情で言うから
本気なんだと分かる。
ここで思いを伝えれば…行かないで欲しいって言ったら、君はどう思うかな？
結局本音は飲み込んで
『うん…応援してる…。』
それが精一杯だった。
それからの日々はあっという間だった
終わらないで欲しいと思っても、無情にも時は流れ
私たちは高校を卒業した。
私は地元の大学へ、彼は東京へ
思いを伝えられないまま…私たちは離れてしまった。
今になって高校時代の事を思い出すなんて
それはきっとさっき見た夢のせいだろう。
ずっと好きで
今でも忘れられずにいる私の初恋の人。
今は夢を叶えて、FANTASTICSというグループで活動していると聞いた。
デビューしたことはおばさんから聞いた。
その時の私は
彼の夢が叶って嬉しかった…はずなのに
素直に喜べない自分がいたことに驚いた。
あんなにも彼には夢を叶えて欲しい気持ちがあったのに
…彼がもっと遠くに行ってしまったんだなと思わされたような気がして…
未だに彼が活躍する姿を見れていない。
もっと彼が遠い存在になったこと、強く感じてしまいそうで
怖いんだ…と思う。
そんな私は弱虫なんだろうな。
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ただの猫好き(プロフ) - めるさん» めるさーん！いつもいつもありがとうございます！作者はまだライブに行けてないので羨ましいです！IDなどは載せられないっぽいので、検索で『ただの猫好き』『FANTASTICS』と打っていただくと出てくると思います！フォローしていただけたらお迎えに行きます！ (4月21日 7時) (
レス) id: 837043ac84 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新ありがとうございます！ さわなつ屋は行ってないですがLiveに行って既にロスがやばいめるです！ X是非繋がりたいです！ (4月21日 7時) (レス) @page43 id: 0abd9b4149 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き(プロフ) - めるさん» めるさーん！いつもありがとうございます！迷惑だなんて、とんでもないです！コメントいただく度にモチベーションが上がりますし、もっと頑張ろうと思えます。これからも楽しみにしていてくれると嬉しいです！ (3月11日 17時) (レス) id: 837043ac84 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新ありがとうございます！ いいねが一票が10までしか入れられなくてもどかしくなりました... あっいつも更新後コメントしてしまいご迷惑ではなかったでしょうか？ (3月11日 16時) (レス) @page32 id: 0abd9b4149 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き(プロフ) - めるさん» めるさん！読み返して頂くほどとは…とても嬉しく思います。更新頻度上げられるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (3月5日 8時) (レス) id: 837043ac84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの猫好き x他1人 | 作成日時：2023年7月1日 6時
