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01 sideJ ページ1







俺が警察官を目指した理由。



許せなかったから。
親父の夢をぶっ潰し、シレッとしているアイツらが。

警察官になって、警視総監をブン殴ってやる。
そのために、俺は警察官になると決めた。



「ははは!(笑)それは相当出世しないとお近づきになれないな(笑)」



そう言ってゼロは笑った。



『そういうテメェはなんでポリ公目指したんだよ。』

「ある人を見つけ出すためさ。とても大切な女性をね。」

『なんだ、女かよ。お前意外とチャレーな。』



「だろ?」とゼロは笑ったけど、俺はそれ以上、揶揄う気にはなれなかった。



『俺もだよ。』



俺がそう言うと、予想外の言葉だったからか、「え?」と声を漏らし、ゼロはあからさまに驚いた顔を見せる。



警視総監をブン殴ることともう一つ。

俺がここに来た理由。



『俺も探してるヤツがいる。俺の前から突然姿を消した、ある女をな。』



大きく風が吹き、桜が俺らを囲うように舞い上がる。

桜を見る度、姿を消したあの頃を思い出す。



俺は警察官になった。

これで、アイツを見つけ出す足掛けができた。

02 sideZ→



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作者名:舞子 | 作成日時:2022年11月8日 22時

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