気の利く彼女 ページ26
A「あ・・あの・・。ちょっと聞きたいことが・・。」
Aさんがそう言いかけたとき
グルルルルルゥゥ
ついに
なぜこんな時に
熱が少し下がったからか
調子がだいぶと良くなったからか
僕の腹の中の獣が再び暴れ出した
CM「／／／」
A「！・・クスクス・・・。」
もう
はぁ・・恥ずかしい・・・
そう思って黙っていると
A「おかゆ・・・作ったんですけど・・・ふふふ(笑)」
CM「あ・・ありがとうございます・・いただきます・・・。」
恥ずかしくて答えるのが必死だった
僕がそう言うとAさんは部屋を出ていった
素直なのはいいけどさぁ・・・
時と場所を考えてくれよ
僕の中にいる獣・・
しばらくすると
Aさんが土鍋を持ってきた
土鍋を持ってくるときの歩き方がかわいくて
僕は少し胸がキュっとしたんだ
Aさんが鍋の蓋を開けたとき
なんだか普通のおかゆではないような香りがした
おかゆを器に分けて食べると
やはり
おかゆではない味がする
しかし
しかし・・だ
とても美味しい
なんだ！これは！！
美味しすぎる！！
ん・・？この味・・どっかで・・・
A「美味しいですか？」
CM「もちろん！！」
・・即答してしまった
でも、即答してしまうほどに美味しい
CM「あの・・ラーメン・・ですか？」
A「あ、わかりましたか？適当に作ろうと思ったんですけど、普通のおかゆじゃ作るのがつまらなくて、特製ラーメン風おかゆにしてみました。」
CM「はぁ・・とっても美味しいです！！」
これは、自分が風邪をひいているからか？
それとも日本で言う【空腹は最高の調味料】？
理由がなんであれ
とても美味しい
結局僕はAが作ってくれた土鍋いっぱいのおかゆをぺろりとたいらげてしまった
Aに本当に病人かと聞かれたけど
さっきまで寒さでブルブル震えた病人だったんだ
あれ？
寒くない？
というより、体の芯からぽかぽかしてくる・・
CM「あ・・ぽかぽかしてきた・・。」
思わず声に出して言うと
A「冷え防止のためにしょうがもすりおろして入れました。」
あぁ・・なるほど
それにしても
気が利く人だな
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革ベルト
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ちぃちゃん - これからも頑張ってください！！ (2011年10月3日 21時) (
レス) id: 73384dfc1c (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん - 風花さんとっても面白かったです！！ (2011年10月3日 21時) (レス) id: 73384dfc1c (このIDを非表示/違反報告)
風花 - 初めての恋愛小説です。更新は不規則ですが。どうか、温かい目で見守ってください。 (2011年9月3日 9時) (レス) id: 7416e8b780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風花 | 作成日時：2011年9月3日 9時
