海人 いじめ ページ29
海人side
___カ「海人くん！今日の表情良かったよ！」____
____海『ありがとうございます！』____
あの時、カメラマンさんに褒められて、ちょっといい気になってた俺。
嬉しくて、鼻歌歌いながら楽屋に戻ってた。
それで…
どんっ
____海『あっ、すみません！大丈夫ですか？』_____
ちゃんと前を向いてなくて、梶谷さんっていうスタッフさんにぶつかってしまったんだ。
_____梶「大丈夫だよ。高橋くん」_____
___海『ほんとですか？それなら良かったです！』__
俺はその時、本当に許してくれたと思ってその場を去った。
あの笑顔が本物だって思い込んでたから…
_____梶「…チッ、何が良いんだよ」_____
ボソッと呟いてたその言葉を、きちんと聞いていなかったから…
バキッ
海『っ、いっ、』
梶「うるせーな！声だすなよ、クズが！」
お腹を殴られて、思わず縮こまる。
梶「はやく立てよ、ブス」
そう言われて、殴られた所をさすりながらよろよろと立った。
梶谷さんはフッと鼻で笑った。
梶「何立ってんだよ。はやく正座しろよ」
海『えっ、、さっき、立て、って…』
梶「あ？なんだよ。俺の言うことが聞けないのかよ」
詰め寄られて、ビクッと反応する俺の身体。
海『いぇ…なんっ、でも…』
梶「だよなぁ？悪いのはお前だもんなぁ？」
梶谷さんはそう冷たく言い放って、俺の体を無理やり動かした。
あぁ、また"あの話"が始まるんだ……
そう思うと、心が鉛のようにずしんと重くなった。
梶「お前、あの時さぁ、俺にぶつかったよなぁ？」
海『は、いっ』
梶「俺はよぉ、だーいじな資料を運んでたんだ」
海『はぃ…』
梶「そこに、お前がきて俺を困らせようと"わざと"ぶつかったんだ」
海『いいえ！わざとなんかじゃ 梶「黙れ！」っ…』
梶「お前、まだそんな惚けた事言ってんのか？
わざとじゃなきゃどうやってぶつかるんだよ」
海『それはっ、ちゃんと前を見て、なかったから…』
語尾に近づくにつれ、声が小さくなっていく俺を梶谷さんは勝ち誇ったように見つめた。
梶「なんで見てなかったんだよ？」
海『それは…』
"褒められて、浮かれてたから"
なんて言えるわけない。
梶「ほーら、答えられない。わざとな証拠だろ？」
違う。
あの時ぶつかったのは、わざとじゃない。
けど…
俺の不注意で、こうなったのは事実なんだ。
バキッ
海『っ、』
周りから見えない所ばかりを、殴られ続けるのも、俺のせいなんだ…。
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ふぅ - uikiさん» わかりました！わざわざありがとうございます！ (2020年4月9日 14時) (
レス) id: bc6123d9e9 (このIDを非表示/違反報告)
uiki - シェアハウス設定です。 (2020年4月9日 13時) (レス) id: 4254d2f411 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - ぴーこさん» 感想ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: bc6123d9e9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - リクエスト書いてくださってありがとうございました！すごい良かったですヽ(^○^)ノ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1b4b765be9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - uikiさん» すみません！シェアハウス設定だけ教えて頂いてもいいですか？ (2020年4月8日 3時) (レス) id: bc6123d9e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぅ | 作成日時：2020年3月27日 23時
