紫耀 ノロウイルス ページ19
紫耀side
紫『ゔっ……』
番組の収録から帰るマネさんの車の中、俺はいきなり吐き気に襲われた。
口を開けたら今にも吐き出してしまいそうで、赤信号になった瞬間マネさんの肩を強く叩く。
マ「平野？どうし…酔ったか？」
口を押さえている俺を見て、マネさんは気付いてくれた。
でも、多分酔ってるんじゃない。
分かんないけど、酔ってる時とは感じが違う。
紫『うぅ、』
マ「え、吐く？っ、ちょっと待てよ」
マネさんはすぐに車を道の端に寄せて、俺にスーパーの袋を渡してくれた。
紫『ゔぇぇ…』
マ「大丈夫か…？酔ったにしてはしては酷いな…
一応、夜間でも開いてる病院行っとこう」
紫『は、ぁぃ』
全部出し切ったらスッキリするかもと思ってたけど、まだ胃がムカムカする。
それどころかちょっと酷くなったかも…
窓を開けて夜の冷たい空気を顔に当ててみる。
でも、それではただ顔が冷えてしまっただけで吐き気は消えなかった。
マ「平野ー？病院着いたよー」
マネさんが俺を呼ぶ声に気づいて、うっすらと目を開ける。
もう着いたの…？
紫『あり、がとございまっ、ゔぅ』
マ「おぉ、また気持ち悪くなった？」
しんどぃ……
紫『ゔっ…』
吐きそうになって咄嗟に手を口に当てる。
マ「ほら、袋あるから無理せず吐きな」
紫『げほっ、げほっ…おぇ…』
もう、なんなの…
何か変な物とか食べたっけ……
マ「しんどいよな…俺、肩かすから待合い室まで歩ける？」
紫『はぃ…』
マネさんだって夜遅くまで俺のために連れてきてくれた。
これ以上迷惑かけたくない。
そう思った。
そして足を踏み出した瞬間。
紫『っ、いた…』
急にお腹が痛くなった。
グッと押さえつけられるような痛みに耐え切れずその場にしゃがみこむ。
マ「平野っ、大丈夫か…！」
マネさんが心配してくれてる…
それは分かったけど、吐き気と腹痛のダブルパンチにあった俺は返事をする余裕なんて残ってなかった。
紫『っ、うぅ…、ｸﾞｽｯ』
あまりの苦痛に思わず涙が溢れてくる。
マ「急いだ方が良いな…
平野、俺の背中乗って？」
紫『んっ、…』
結局迷惑かけちゃってるじゃん…
紫『ごめっ、なさぃ』
マ「謝んなくて大丈夫だから^ ^」
でも…
"マネさんに迷惑かけてる"
そう言おうと思ったのに、もっとお腹が痛み出してそれを声に出す事は出来なかった。
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ふぅ - uikiさん» わかりました！わざわざありがとうございます！ (2020年4月9日 14時) (
レス) id: bc6123d9e9 (このIDを非表示/違反報告)
uiki - シェアハウス設定です。 (2020年4月9日 13時) (レス) id: 4254d2f411 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - ぴーこさん» 感想ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: bc6123d9e9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - リクエスト書いてくださってありがとうございました！すごい良かったですヽ(^○^)ノ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1b4b765be9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - uikiさん» すみません！シェアハウス設定だけ教えて頂いてもいいですか？ (2020年4月8日 3時) (レス) id: bc6123d9e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぅ | 作成日時：2020年3月27日 23時
