シルクの彼女は絹みたい -学生Ver.-【Fischer's】

seventy ページ25

シルクside

ミスコン、ミスターコンが終わって
Aは先に退場してたから

それを追うように
竹野とンダホと一緒に体育館を出てAを探す

竹「あっ、パラいた」
黄色いパーカーが揺れていた

俺らが足を早めて近づくと
Aは急に止まった

俺らに気がついたのかと思えば
貴「好き…」

聞こえたその声に思わず息を飲んだ
好きな人がいるんだ…

やっぱ、俺じゃダメか…
竹「ダメだ、パラ！男は汚いぞ！」

ｼﾙｸ「そんな事ねぇよ！ww」
ﾝﾀﾞﾎ「そうじゃない人もいるからww」

不審がられないようにいつも通りに振舞った
マスク越しの少し悲しそうな顔

Aはきっと告白されたこと、覚えてる
返事の仕方を迷っているんだ

竹「恋人とかできたら6者面談だよww」
恋人とかできたら立ち直れねぇよ…

ｼﾙｸ「誰呼ぶんだよww」
竹「パラとその恋人とパラのお兄さんと恋人の両親と私」

思わず、といった様子で吹き出すA
この笑顔が他の男のものになるとか

考えたくねぇよ
出来るだけ楽しいことだけ考えよう

ｼﾙｸ「今日打ち上げしようぜ！モトキとマサイも誘っていいか？」
貴「いーよ！楽しみ〜！」

ﾝﾀﾞﾎ「どこにする？」
校門で待ち合わせてた

モトキたちと合流した
焼肉という案が却下されて

もんじゃ焼きを食べることになった
もう1回告白しよう

ｼﾙｸ「一旦帰って着替えてから現地集合な！」
潔く振られて

ｼﾙｸ「A！迎えに行くわ！」
貴「ありがと〜」

またただの友達に戻ろう
この笑顔を諦めよう

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