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thirty seven ページ38

Aside

貴「あ〜雨降ってる〜」
6月になって梅雨に入った

朝は降ってなかったし
天気予報でも降らないって言ってたのに…

タケちゃんは先生に呼ばれてたし
シルクは部活だもん

貴「…止むまで待とうかな…」
家に帰りたくないという意地の悪さ

その考えが私をその場に踏みとどまらせた
シルク「あれ?Aまだ帰ってなかったのか?」

貴「傘なくって〜シルク部活は〜?」
靴を履き替えるシルクを眺める

シルク「顧問が出張でいなくなったから休み!傘入れてやろうか?」
貴「いいの〜?」

快く傘に入れてくれそうな様子
甘えておくことにした

シルクに傘を持ってもらって並んで帰る
ちらりとシルクを見ると顔が赤くて緊張しているみたい

…私のことすき…なんだよね…
自分から帰ろうって言ったのに緊張してるの面白い

私の方に傘を傾けるから肩が濡れている
貴「シルク濡れてる〜近づくからちゃんと傘入って〜?」

腕が触れそう
時折触れる

そのくらいの距離
近くて心臓が締め付けられる

私もシルクが好きなんだって改めて気がつく
紫陽花の上をカエルが跳ねた

シルク「あっ、カエル!」
楽しそうに笑うシルク

シルク「Aってカエルは平気?」
貴「うん、好きだよ〜?」

生き物は結構好きだったりする
シルク「ちょっとこれ持ってて!」

そう言って傘を私に持たせるとカエルを捕まえに行った
固めの髪が雨粒を弾く

シルク「おっ、捕まえた」
無邪気に笑うシルクは小さな子供みたいで

真っ白な汚れのない笑顔
私のどこが好きなのか全然わからない

貴「…んふふ、カエル可愛い」
思ったことを口に出してシルクの手の中のカエルを撫でた

シルク「よし、帰るか!」
再びシルクが傘を持って2人で歩く

シルク「てか…俺濡れてるし離れた方がいいぜ?Aも濡れるww」
また傘を傾けてくる

シルク「俺はもう濡れてもいいからwwAは風邪ひかないようにしろよ?」
けたけた笑いながら手の中のカエルを優しく握っていた

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*のの(プロフ) - どこか村のだれかさんさん» ありがとうこざいます!更新頑張ります! (2019年8月20日 21時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
どこか村のだれかさん - 学生Ver.の前から読んでます!あの二人にこんな過去があったなんて.……と思いながらw更新楽しみにしてます! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 3706e8b566 (このIDを非表示/違反報告)
www - はーい (2019年8月15日 15時) (レス) id: 54ea561834 (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - wwwさん» 最近忙しくて中々更新ができないんです…ごめんなさい!落ち着いたら更新頑張ります! (2019年8月15日 13時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
www - 私も同じく更新待ってます。。。 (2019年8月14日 16時) (レス) id: 4fbd59cfa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年7月24日 23時

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