thirty three ページ34
Aside
シルク「俺さ…Aの気持ちになって何度も考えたよ…辛いだろうな…苦しいだろうなって…理解してた…初めて俺の前で咳が出たときなにも何もできなかったからさ…勉強して…理解したつもりになってた…」
握られている大きな手は小刻みに震えていて
私の所為だとまた自分を責める
シルク「今の話聞いててわかったよ…何も分かってなかったって…Aの気持ち全然分かってなかったよ…」
悔しそうにいうシルク
何がか分からないけど痛そうだった
シルク「俺は…Aの気持ち分からない。分かったつもりになってAを苦しめたくない。死んでもいいよ。Aの気持ちがわからない俺にそれを止める権利なんてない」
素っ気なく聞こえる言葉
でも分かってる
シルク「Aがどれだけ変わって…お前の手の中に何も無くなって死んでしまったって…Aを好きなままの俺が生きてるから…だからAも安心して生きて欲しい」
シルクは私が求めている答えをくれることを
私は知っている
シルク「クラスの奴が、学年の奴が、家族も友達も…みんなAのことが嫌いだと言っても。俺がお前を好きなままでいるから」
温かくて優しい答えを
くれるんだから
シルク「歩き方がわからなくなったら俺が背負って歩くから。息の仕方がわからなくなったら教えてやるから。だから簡単に生きることを諦めるな」
貴「しるく…」
また君に泣かされる
私のことを好きでいてくれる人がいるよ
真っ直ぐ想いを伝えてくれる人がいるよ
私は…
シルク「1人じゃないよ。俺がついてる」
散々泣きはらした瞼は重力に負けて
闇に吸い込まれていくの
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*のの(プロフ) - どこか村のだれかさんさん» ありがとうこざいます!更新頑張ります! (2019年8月20日 21時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
どこか村のだれかさん - 学生Ver.の前から読んでます!あの二人にこんな過去があったなんて.……と思いながらw更新楽しみにしてます! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 3706e8b566 (このIDを非表示/違反報告)
www - はーい (2019年8月15日 15時) (レス) id: 54ea561834 (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - wwwさん» 最近忙しくて中々更新ができないんです…ごめんなさい!落ち着いたら更新頑張ります! (2019年8月15日 13時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
www - 私も同じく更新待ってます。。。 (2019年8月14日 16時) (レス) id: 4fbd59cfa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年7月24日 23時