検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:61,750 hit

thirty three ページ34

Aside

シルク「俺さ…Aの気持ちになって何度も考えたよ…辛いだろうな…苦しいだろうなって…理解してた…初めて俺の前で咳が出たときなにも何もできなかったからさ…勉強して…理解したつもりになってた…」

握られている大きな手は小刻みに震えていて
私の所為だとまた自分を責める

シルク「今の話聞いててわかったよ…何も分かってなかったって…Aの気持ち全然分かってなかったよ…」

悔しそうにいうシルク
何がか分からないけど痛そうだった

シルク「俺は…Aの気持ち分からない。分かったつもりになってAを苦しめたくない。死んでもいいよ。Aの気持ちがわからない俺にそれを止める権利なんてない」

素っ気なく聞こえる言葉
でも分かってる

シルク「Aがどれだけ変わって…お前の手の中に何も無くなって死んでしまったって…Aを好きなままの俺が生きてるから…だからAも安心して生きて欲しい」

シルクは私が求めている答えをくれることを
私は知っている

シルク「クラスの奴が、学年の奴が、家族も友達も…みんなAのことが嫌いだと言っても。俺がお前を好きなままでいるから」

温かくて優しい答えを
くれるんだから

シルク「歩き方がわからなくなったら俺が背負って歩くから。息の仕方がわからなくなったら教えてやるから。だから簡単に生きることを諦めるな」

貴「しるく…」
また君に泣かされる

私のことを好きでいてくれる人がいるよ
真っ直ぐ想いを伝えてくれる人がいるよ

私は…
シルク「1人じゃないよ。俺がついてる」

散々泣きはらした瞼は重力に負けて
闇に吸い込まれていくの

thirty four→←thirty two



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*のの(プロフ) - どこか村のだれかさんさん» ありがとうこざいます!更新頑張ります! (2019年8月20日 21時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
どこか村のだれかさん - 学生Ver.の前から読んでます!あの二人にこんな過去があったなんて.……と思いながらw更新楽しみにしてます! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 3706e8b566 (このIDを非表示/違反報告)
www - はーい (2019年8月15日 15時) (レス) id: 54ea561834 (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - wwwさん» 最近忙しくて中々更新ができないんです…ごめんなさい!落ち着いたら更新頑張ります! (2019年8月15日 13時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
www - 私も同じく更新待ってます。。。 (2019年8月14日 16時) (レス) id: 4fbd59cfa9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年7月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。