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three ページ4

シルクside

「あっちーまた保健室らしいよww」
「マジで?一日に何回行くんだよって感じだよねぇww」

あっちーというのは隣のクラスの
『足立A』

多分この学校のやつはみんな知ってる名前
俺は顔見た事ないけど

体が弱いらしく保健室によくいるらしい
ほぼ保健室登校っていう状態なわけ

さっきまで笑ってたくせに
「あっ、あっちー帰ってきた!」

体弱い子のそばにいる私優しい!
みたいな?そんな感じだろうな

振り返ると黒髪ボブカットがみえた
目元は前髪で見えずマスクをしていた

更には数人の女子に囲まれていたから
顔は判断できなかった

身長は小柄な俺から見てもかなり小さい
スカートから覗く足も白くて細い

おそらく1番小さいサイズであろう制服でさえブカブカだ
なるほどな

1部から白雪姫って呼ばれるのも分かるわ
色白に黒髪のボブ

体が弱くて運動ができない
授業に出れないから頭も悪い

守りたくなる要素が揃いまくってる
まだ3日しか経っていないのに男子から絶大な人気を誇る

もっかい言うけど
俺はまだ顔見た事ない

シルク「腹減った…」
飯食いに行こ

シルク「どこで食べよっかな…」
屋上とか?

この学校は開けてあるみたいだし
購買でパンを買って屋上に続く階段を登った

重たい扉を開けると春の風が吹き込んだ
校庭の桜がよく見える

いい場所見つけた
シルク「あっ、先客」

さっき見た黒髪のボブカットと隣にはギャルっぽい女子
その子の顔はやっぱり見えなかった

ギャルっぽい女が俺に気づいたけど
特に気にする様子もなく目を逸らした

貴「ねぇ、タケちゃんって兄弟いるの〜?」
囁くような篭った間延びした声

竹「いや、一人っ子!パラは?」
貴「お兄ちゃんがいるよ」

ぱ、パラ?
足立のあだ名ってあっちーじゃねぇの?

竹「てか、パラ友達増えてよかったね」
貴「ん?友達ぃ?増えてないよ〜?」

盗み聞きしてるつもりじゃないけど聞こえてくる会話に
罪悪感を持ちつつ耳を傾ける

貴「だって、陰で悪口を言うのは友達じゃないでしょう?」
竹「パラ気付いて…!」

さっきの女子の会話を思い出す
貴「うん、知ってたよ〜?あんなに大きな声で話すなんておバカだよね〜」

気にしてない様子の足立
友達ではないやつに悪口を言われても傷つかないのか

…それとも
もう慣れてしまったのか

シルク「辛いよなぁ…」
一緒にいる女は足立がホントに好きなんだろうな

黄色いパーカーを纏った足立の背中は
すっと伸びて自信があるようにも見えた

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*のの(プロフ) - どこか村のだれかさんさん» ありがとうこざいます!更新頑張ります! (2019年8月20日 21時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
どこか村のだれかさん - 学生Ver.の前から読んでます!あの二人にこんな過去があったなんて.……と思いながらw更新楽しみにしてます! (2019年8月20日 20時) (レス) id: 3706e8b566 (このIDを非表示/違反報告)
www - はーい (2019年8月15日 15時) (レス) id: 54ea561834 (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - wwwさん» 最近忙しくて中々更新ができないんです…ごめんなさい!落ち着いたら更新頑張ります! (2019年8月15日 13時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
www - 私も同じく更新待ってます。。。 (2019年8月14日 16時) (レス) id: 4fbd59cfa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年7月24日 23時

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