twenty three ページ24
Aside
嫌われるの
軽蔑されたらいい
私から離れて
タケちゃんともっと仲良くなって
私がシルクを嫌いになるのは
絶対に無理だから
だからシルクが私を嫌えばいいの
こんなに醜くて…
愛されていない私を知れば
私を嫌うでしょう？
私は大丈夫
嫌われるのには慣れてる
軽蔑されるのも
周りに人がいないことも
同情の目を向けられることだって
全部全部、慣れっこだもん
貴「シルク…私ね、必要とされてないの」
ｼﾙｸ「……は？どういうことだよ…」
怒ったような、泣きそうな声のシルク
貴「私は喘息だから…親は面倒くさがって私を煙たがるの…私は使えないから…」
俯いたまま喋っているせいで
シルクがどんな顔をしているか分からない
貴「誰にも必要とされてないの…今まで友達がいたことなんてなかった…今だって居ない」
大丈夫だよ、自分
シルクの中で私が最低の人間として記憶に残ればいい
ただ、それだけの話だよ
貴「タケちゃんもダホちゃんも…シルクだって…友達だと思ってない…だってきっと…」
捨てられちゃうから
少しでも期待すると
悲しみが何倍にもなることを知っているから
ｼﾙｸ「俺は…Aが必要だ…！俺だってAのこと友達だと思ってねぇよ？初めて話した時からずっと…俺の好きな人だから…だけどンダホも竹野も友達だ…！確かに竹野とは喧嘩もよくするけど…それでも友達だ」
頭の中で整理しても追いつかない
貴「好き…な人…？私が…？」
思わず顔を上げてシルクを見る
泣きそうな目をしているけど真剣だった
ｼﾙｸ「誰にも必要とされてないとか言うなよ…！ンダホも竹野も、もちろん俺だって！Aのこと大好きだし、必要としてる！」
痛いくらい胸に響いて
涙が止まらない
ｼﾙｸ「俺はAのことが1人の女性として好きだ！」
貴「…私…喘息だよ…？体だって弱いし…靭帯損傷も骨折もよくしちゃうし、日常茶飯事だよ…？」
私を横から抱きしめて
ｼﾙｸ「喘息がなんだよ…骨折がなんだよ…！それも含めて俺はAが好きだ！」
そんなことを言われたのは初めてで
貴「しるくぅ…」
好きと言ってくれたけど
返すタイミングを逃して
ｼﾙｸ「落ち着いたか？よし、戻ろう」
私の手を握ったまま宿に戻った
ｼﾙｸ「うん、目も腫れてねぇし大丈夫！じゃあなA、おやすみ！」
貴「…おやすみなさい…」
去り際に強く抱きしめられた
初めてのハグは成人してからじゃないんだよ？
シルクは
忘れちゃってたね
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*のの(プロフ) - どこか村のだれかさんさん» ありがとうこざいます！更新頑張ります！ (2019年8月20日 21時) (
レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
どこか村のだれかさん - 学生Ｖｅｒ．の前から読んでます！あの二人にこんな過去があったなんて.……と思いながらw更新楽しみにしてます！ (2019年8月20日 20時) (レス) id: 3706e8b566 (このIDを非表示/違反報告)
ｗｗｗ - はーい (2019年8月15日 15時) (レス) id: 54ea561834 (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - wwwさん» 最近忙しくて中々更新ができないんです…ごめんなさい！落ち着いたら更新頑張ります！ (2019年8月15日 13時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
www - 私も同じく更新待ってます。。。 (2019年8月14日 16時) (レス) id: 4fbd59cfa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳴海 帆南 | 作成日時：2019年7月24日 23時
